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〜靴のお手入れ〜


素 材 別 編




<本革と合成皮革との見分け方>
Q はじめまして。岡山在住の○○○○と申します。
最近流行りのネットオークションでブーツを落札しました。いざ、商品が届いたので すが本革と書いてありましたが、何となく胡散臭く感じました。
私のような素人でも簡単に合皮と本革の区別がつくよい方法はないでしょうか?

悶々とブーツを眺めていてもしょうがないので、良い方法はないかな〜と検索してい た所このページにヒットしました。夫婦揃って靴好きです。これからもチェックさせ て頂きます。
A
はじめまして。

一番間違いないのは、破壊試験ですが燃やすことです。(笑)
革やったら、どないすんねん! という声が聞こえてきそうですので、違う方法を。
断面を見る  明らかに天然皮革と人工皮革では違いが見られ、人工皮革の場合は 布や不織布の上に発泡ポリウレタンをのせ、さらに表面塗装で革らしく仕上げていま す。天然皮革は繊維の細かい乳頭層と繊維のやや太い網状層からなっています。 他にお持ちの製品で、本革のものを探してその断面がどこかで見られないか (重ねて無ってあるところや、鞄の裏等)探してみてください。
表面を外側にして折り曲げる  革は毛穴や特有の銀面模様がわかりやすくなるの に対し、人工皮革は模様が伸びるので見えにくくなる。
手を表面に触れる 人工皮革は通気性がないので、ビニールを当てたときのように汗ばむ。
ざっとこんな感じです。
うっ、知らなければ良かった、なんてことにならないことをお祈りしております。


<コードヴァンの靴のケアは…Part 1>
Q コ−ドヴァン素材の靴を買ったのですが、添付の手入れ方法に「履く前にしめらせた布で拭くように」 とありますが、OKなのですか?
また市販のクリーナー等を使用しても構わないのでしょうか?
靴はオールデンのチャッカブーツです。 (男性)
A コードヴァンがなくなる! なんてうわさを聞いたことがあるのですが、そうでもないみたいですね。
オールデンのような、一流品のコードヴァンは、昔ながらの製法をとっていることが多く、馬の革のぎん面 (なめした際にできるおもて革のツルンとした部分)をむいて、表面の突起をつぶすことによってあの光沢を出しているらしいのです。
したがって、一番気を付けなくてはならないのは、手入れの際に強くこすりすぎないことです。
(表面の突起をつぶすことによって光沢を出しているので、こすりすぎると、せっかくつぶしてある突起が起きてしまうのです。)
最初にしめらせた布で拭いてやるのは、乾燥しているからでしょう。
クリームを使ってのケアも必要になってきます。その際のコツは、全体に薄く塗って、しばらく乾かしてから、ブラシよりは、クロス(布)で、 優しく磨いてやることです。さらに光沢が欲しいときは、ワックス系の靴墨を使ってください。 このへんは、スムースレザーの手入れ法に準じます。 普段の手入れは、帰宅して固く絞った濡れ雑巾で汚れを落としてやるだけで十分です。

一見、コードヴァンに見えるものの中には、最近増えてきたのですが、薬品によって加工してあるものもあります。お手入れ法としては、 ガラス仕上げの靴(リーガルによくある)に準じます。
添付されていた説明書は、おそらく下手にケミカル系の手入れ剤を塗って欲しくない、という意味合いがあるのではないかと思います。
これはその通りで、液体の手入れ剤を塗って、かえっておかしくなるということもあるからです。(液体のツヤ出しクリームといって売ってい るものは、どんな靴にでも使われないほうが無難です。)
特に表面がすでに樹脂加工してあるので、水拭きくらいしか手入れのしようがないという面もあります。( 「リーガルの靴を…」参照)
それから、「お手入れコーナー」にあるように、水を怖がらないようにしてください。 水は、革には必要なものなのです。だからといって雨の日にジャブジャブというのは、別のトラブルを招きますので避けてください。 要は程度問題で、革のコンディションをよく見てあげることだと思います。


<コードバンの靴のケアは…Part 2>
Q つい最近のことなんですが、コードバンの靴を購入する機会があったのですが、雨に濡れてしまいました。 すると、ひょうめんに水ぶくれの様な凹凸ができてしましました。この凹凸を消すにはどうすればよいですか? 何かよい方法があれば教えてください。
よろしくおねがいします。(男性)
A はじめまして。
コードバンの構造については、以前のQ&Aをまずご参照ください。
では、何故そのような症状になるかというと、水分を含んだことによって浮いてきてるんですね。 ですからもう一度しっかりと寝かせてやればいいんです。
丸みのある硬いもの(正確には雌鹿の骨を使うらしいんですが、ガラスや陶器製の スプーンの腹の部分とかガラス瓶の首の細いところでかまわないです)にクリームを付けて、 小さな円を描きながらこすり付けるように押さえつけてやってください(木をそのようなものでこすったら、艶がでるでしょう、あの要領です)。 それ以外のところも、艶が出て効果ありです。
ご成功をお祈りしています。


<エナメルに関して全般(1)>
Q エナメル革と、他の特殊加工の革の見分け方ってありますか?
私の革靴にエナメルらしきものが一足あるのですが、エナメル用の液状クリームが 、滲みこんでいる様には見えません。
あと、その靴の手入れを靴磨きの人に頼んだら、光に当てると微妙に筋(濡れ雑巾で 窓を拭いたときみたいな)がついて帰ってきました。もしエナメルだとしたら、対処 法ってあるのですか? (女性)
A エナメルは別名パテントレザーとも言われ、現在ではウレタンなどの耐摩耗性で光沢 のある合成樹脂仕上げ剤で皮膜を作って、仕上げられています。
ですから専用クリームを塗っても染み込んではいきません。
というより染み込んでいくと、エナメル塗膜内に不純物が入り込むことになるので、 つやが消える原因にもなります。普通のクリームやワックス類でも時間と共にエナメ ル塗膜内に少しずつ入り込み、つやを無くす原因になりますので、専用クリームはそ のようなことがないようになっているはずです。
ですから普段のお手入れは専用クリームか、薄めた中性洗剤を付けた柔らかい布でふ き取り、乾燥後に乾いた柔らかい布で乾拭きするときれいになります。
細かい筋が残っていたのは、この作業がなかったのでしょう。
他につやがなくなる原因に太陽光などによる光や熱による劣化、使用過程での細かい シワ及びキズがあります。
見分け方は、表面に薄い透明の皮膜感があって、曲げた際に細かいシワはよらず、靴 の場合はボールジョイント部のよく曲がる部分には、ある一定の限度を超えると、折れたようなシワがよるのが特徴です。


<エナメル革に関して(2)>
Q 夏に下駄箱から靴を出したら、靴の表面がべたべたなっていました。 すぐには気づかずそ のまま履いていたら、ごみや砂がたくさんついてしまって、とれずじまいです。 詳しい素材などはわかりませんが、たぶんエナメルです。購入 してまだ2回しか履いてないので捨てきれません。 お手入れの方法を教えてください。また、下駄箱の管理についてもお願いします。  (男性)
A エナメルというのは、革の表面にウレタン樹脂加工を施してあの光沢を出しています。 そのためにどうしても履く、履かないに関わらず経時変化により劣化することも免れません。 といっても普通に買って履くのにはほとんど影響はないスパンなのですが、 しばらく下駄箱の箱の中に入れて何年も経って開けてみると、ベタベタして、薄紙がひっついていた、みたいなことがあります。 これは、ウレタンの加水分解による一種の劣化です。防ぎようはないのですが、湿気の少ないところで保管していただくと比較的長持ちします。
なってしまったものに関しましては、元には戻りませんので、残念ですが寿命だとご理解ください。


<エナメルに防水スプレーをしたら、おかしくなりました>
Q 先日エナメル靴を購入し、初めて履く前に防水スプレーをしました。 すると、ポツポツとシミのようになってしまいました。時間がたてば、消えるのでしょうか?
もしそのままで消えないとしたら、消す方法はあるのでしょうか?
エナメル靴用のクリームを塗ることで何か効果はありますか?
よろしくお願いします。(女性)
A 一種の化学変化でして、結論から申しますと、直らないでしょう。
そのスプレーの注意書きにありませんでしたでしょうか。スプレーのガスの中に、エナメルのウレタン樹脂を溶かすものがあるらしいのです。
逆にそのような革ですから、防水スプレーも特に必要ないかと思いますので、今後はエナメルには、使われないことをお勧めします。
お役に立てずに申し訳ありません。


<雨に濡れてエナメルがシミに>
Q こんにちは。ご質問させてください。
今日はすごい雨で、靴が濡れてしまい、シミになってしまいました。
素材はエナメルで、ブランドはシャネルです。 デザインはツートンで、色の切り替え部に縫い目があり つま先が黒でそのほかはベージュです。 そのベージュ部分がシミになっています。
質問コーナーに載っている革の扱いをしてみました(水で拡散させる) ですが、オフィス内でなかなか乾かず、もしや、もっとひどくなるのでは、と心配です。
余談ですが、高校のときに買った靴も手入れして履いているほど、 自分にとって靴は大切にしています。 靴の延命を願ってます(!
どうぞよろしくお願いいたします! (女性)
A はじめまして。
エナメルはその構造が革の表面にウレタン樹脂などで塗膜を施してあの光沢を得てい ます。
したがって、その表面から異物が入り込むには、よほど時間をかけて浸透するはず で、雨でシミになるということは、縫い目やソールとの接着面のバフをかけた部分の 革の断面から入り込んだと考えられます。
ですから、外から中に何かを入れることも、その逆もほとんどできないので取り除 く、拡散する、どちらも不可能です。
お力におなれなくて申し訳ありません。


<エナメルではない光沢のある革、ベタついています>
Q 先日メッシュの靴のお手入れ方法を教えていただきました○○です。教えていただいたとおり手入れしています。 きれいに維持できております。ありがとうございました。また、教えていただきたくてメールします。

家族の男物の革靴です。古い靴で、みたところふつうなのですが 革がぺとぺとっとした感じになっており、包んでいた紙がすこしひっついたりしていました。
濡れ雑巾や、以前購入したステインリムーバーでこすってみましたが、なんとなくぺとっとしています。 べたべたというほどではありません。 そのまますこし乾かして、アニリンカーフ用クリームを塗って磨きましたら、見た目はきれいです。 しかし、なんとなくぺとっとしています。
樅山様 のホームページではエナメルではそうなると書かれて いましたが、材質はエナメルではありません。くつのブランドは GUCCIでちょっと光った革靴ってかんじの靴です。しかしリーガル のようなひかりかたでもありません。
そこで、教えていただきたいのは、

・普通の革靴でもぺとっとなるのでしょうか?原因は何でしょうか。
・ぺとつきをなくす方法があったら教えてください。

以上です。 お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。 (女性)
A こんにちは。
グッチ、プラダの光沢のある靴のベタつき、多発しているようです。

・原因は
エナメルの場合は、表面のウレタン樹脂加工の劣化でしたが、これらの靴は革の表面 に、どうも合成の素材を貼り付けてあるような仕組みではないかと思われます(企業 秘密でしょうからはっきりとはわかりませんが)。
これを革と呼ぶには、いかがなものかとは思いますが・・。
ですからやっぱり劣化によるベタつきで、残念ながら完全に直すことは不可能です。

・どうすれば・・・
HP”緊急告知”で紹介しています「彩革の匠」さんにも相談したのですが、一般家庭 でのお手入れのレベルで対処できるようなものはなく、表面を薬品で一旦落としても う一度表面に色を吹き付けなおすというような過程をおこなう必要があります。
それでも元の光沢はでなくて、べたつかずに普通のツヤというレベルで履けるように はなるということです。
費用も掛かることですので、一概にお勧めできるわけではありませんが、他に方法も ないですね。
彩革の匠さんにご相談なさるか、グッチさんににもお問い合わせされてはいかがで しょうか。


<薄い色の革の靴の手入れ>
Q こんにちは。大変興味深く読まさせて頂きました。 靴ほどデリケートに扱わなければいけないものが、 あまり手入れ方が世の中に出回っていないなんてなんでなのよ!と悩んでいましたので、大変勉強になりました。

私が去年からお気に入りで履いている、うすいベージュの革のブーツがあります。
水の染みができたり、よごれを消しゴムでけしたり、していたのですが、消しゴムで消したところの色が薄くなり始め、全体的にむらのある色 になってしまいました。そしてかさかさしています。
雨の日ははかない様にしているのですが、ちいさい水はねなどはティッシュを水でぬらして上からたたいて落としていました。
これではだめですよね。でも市販の防水スプレーなどで色が変わってしまうのも恐いので、特にそういう製品でお手入れはしていません。
色のうすい革靴のお手入れ方法を教えて下さい。

あと、買ったばかりの靴のかかとやつま先に補強をしておくのはやはり良い事ですか?
ソールを貼る時に、少し削られてしまうじゃないですか・・それがちょっとだけやだなーなんて思う時があるので。
よきアドバイスをお願い致します。
A そうですよね。このホームページが、少しでも情報発信のお役に立てばと思ってますので、みんなに言い触 らしてくださいね。
ただのマニュアルをアドバイスするようなことは、あまりしたくないというか、一貫してやっていることは、おっしゃるとおり、情報はないし、 教えてくれる人はいない(店員さんがもうちょっとねぇ)、じゃあ自分の靴は自分で守りましょう。
そのためには、その物のことを良く知ってくださいね、ということなんですが、それが〃大切にする〃ということの基本だと思います。
さて、ブーツですが、消しゴムは、ちょっとまずかったかもしれません。
スウェードとかヌバックのような起毛タイプなら良いのですが、普通の表革だと表面をこすり取ってしまいますので、避けてください。
HPのお気に入りグッズにあるステインリムーバーを汚れ落としにはお勧めします。
主成分が水なのでシミになりにくいのです。
他のクリーナーと呼ばれているものには、それ自体に油分を含んでいることが多く、シミの原因になることもあるのです。
水はねに関しては、問題無いというか、たいへん良い方法だと思いますよ。
それで、トラブルにはなってないでしょう?よく、雨に塗れてしまってシミなる場合がありますが、あれも乾く前に、逆に全体を湿らせるよう にして、雨水にに含まれていた不純物を染み抜きの要領で取っておいてやれば
大丈夫なんです。
乾いたときに、それらを残していったり、乾いていた部分との境目が目だったりするからです。ただ、後でクリームでの油分の補給をお忘れな く。

革の種類には、牛革、羊革、豚革、爬虫類革、くらいがほとんどです。ただ、その仕上げ方で、手入れ法は変ってきます。このへんは、見た目 で判断するとすると、光沢のあるはっきりとした色が出ているタイプか、深みのあるアンティーク調のタイプかで二分します。
前者は、比較的浸透性が低いので、シミなども出来にくく普通のケアで大丈夫です。
問題は、後者で普通のクリームを塗っただけでシミになる場合があります。
アニリン染めと表示があればもちろんですが、わからなくてもアニリン用のクリーム(シミになりにくい)を使う方が無難です。ただ、これに は無色しかありませんので、補色したい場合は、まずアニリン用クリームを塗ってから同色のクリームを塗られたらよいと思います。
色のうすい靴も、これに基本的には準じていただいたら良いかと思います。
防水スプレーを降っておくというのも一つの手段ですが、履き下ろす前にクリームで一度磨いてもらっても同じ効果が期待できます(表面に膜 をはる)。
防水スプレーに関してですが、買ってすぐにするのは、お勧めできません。
というのは、買ってきたときの靴は、革が乾燥していて、そのまま防水スプレーをすると、乾燥のために細かいキズがつきやすいのです。
ですから、先ず一度クリームで手入れしてから防水スプレーを使うなら使ってください。
ただ、いくら気を付けても足に履くものですので、買うときにちょっと気を付けてもらうのも大切でしょう。
ソールを貼る時に、表面を削るのは、接着の効果を高めるために必須ですので避けられません。
では、ソールを貼る必要があるのか、否かということを考えたいと思います。
新しい靴にソールを貼るのは次の2つの理由どちらかからでしょう。
1、補強(減り難いように)
2、滑り止め
1の場合、革は合成に比べて減るのが早いから貼るのであって、元々合成底の靴には、貼る必要はまったくありません。
減ってから貼ってやれば十分です。
では、革の場合ですが、革の長所に通気性があります。
ですから、ソールを貼ってしまうとそれはなくなってしまうので、一長一短あります。
ただ、僕が女性で、今までの経験と知識があったら革底のパンプスには、新しいうちに貼るでしょう。
そのくらい、婦人靴の底は薄く、弱いのです。

爪先に関しては、特に爪先の減りやすい方、先のとがった靴は、早めの方がよいと思います。
これが、紳士靴なら厚みだけでも3〜4倍はあるし、流行に左右されず長く履く確立が高いので、穴があくまで履いて、オールソール張替をす るでしょう。
2の場合はかかとを滑りにくいものに換えることで解消されるかもしれません。
最初に付いているかかとは、概して滑りやすく、取れやすいです。
その意味でもかかとに関しては、ちょっと早めに修理に出されることをお勧めします。
かかとは補強よりもある程度減ったところでリペアでよいでしょう。


<薄い色の革の手入れ Part 2>
Q 私は靴のサイズが若干大きめなので、靴を探すのが他の方より大変で、 一度気に入って買った靴は大事にしたいと思っています。
今気に入っている靴のお手入れ方法について、お聞きしたいことがあります。ベージュのパンプスなのですが、比較的革が やわらかくはきやすいのですが、雨などに濡れると変色します(乾けば戻ります)。
少し汚れてきたので、汚れ落としのクリームをつけたところ、赤っぽく染みになってしまいました。幸い目立たないところ だったのでよかったのですが、どういうものを使えばいいのか分からなくて困っています。革の素材が分かっていないのが 一番の原因だといえばそれまでなのですが…。(自分ではカーフなのかな、と思っています)
お手入れの方法(どういうケア用品を使えばいいかなど)教えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。(女性)
A そうですね、革の種類、仕上げ方がわからないと、なんとも言えませんが、 おそらくカーフのアニリン仕上げだと思います。
アニリンカーフというのは、鞣(なめ)す際に天然の素材を使って鞣された革で、深みのある色合いが特徴ですが、 染みになりやすいという面があります。
お手入れは、アンリン用のクリーム(無色)で保革してやってください。
そのような革ですので、あまり触らない方が無難なのですが、履き下ろす前にそれで一度磨いておいて、表面に蝋の膜を張 っておくことが大事でしょう。
それでも、汚れた際には、さっと拭く程度でにしてやってください。
汚れ落としには、油分を含んでいない、ステインリムーバー(目からうろこのシューケアグッズ参照)をお使いになるか、 リグロインという染み抜き剤(靴メーカーでは普通に使っていて、薬局で売ってます)でさっと拭いてやるのが良いでしょう。
先にアニリン用のクリームでお手入れするのがポイントです(無色ですので、他の靴に使っていただいても問題ありません)。


<色の薄い革のお手入れ Part 3>
Q こんにちは。初めまして。
偶然このHPを見つけ毎日見ています。 目から鱗な事ばかりです。皮の手入れ方法皆さんと同じように どうすれば良いのかさっぱり分からない状態で手探りで探しているところでした。
早速質問なのですが、靴ではないのですが、薄いベージュの鞄 の汚れを落としたいのです。手垢なんかで少し黒くなっています。 こんな薄い色にはステインリムーバーか、サドルソープどちらが いいのでしょうか。手垢なんかは落とせるのでしょうか。
すごく初歩的な質問ですが、宜しくおねがいします。(女性)
A はじめまして。
色の薄い革というだけでは、はっきりとは申せませんが、まずツヤがあるかどうかで、分けます。
つやがある場合が、仕上げがしっかりとしていますので、どちらをお使いいただいて も問題ありませんがステインリムーバーをお試しいただいた方がよいでしょう。 ただ、ステインリムーバーの場合は、直接革につけるのではなく、布にとってから拭いてやるようにしてください。
つやがない場合は、表面がデリケートですので、固く絞った布で軽く水拭きか、 薄めた中性洗剤をつけた布で拭いてから水拭きしてみてください。
どちらも目立たないところで試してからの方が無難です。 不安がある場合は、食パンの白い部分を使って拭いてやると効果が得られます。
取っ手の部分や角などは汚れというよりは、表面の加工が傷んでおりますので、あまりきれいにはならないとご理解ください。
ご成功をお祈りしております。


<薄い色の靴、こすったような汚れが落ちません>
Q ベージュの靴で、ヒールに黒い素材が使われている靴を購入しました。履いて歩く と、かかとが内側の革をこすっているようで、内側が黒くなってしまいます。
その汚れは、液体のレザーソープでふいても、消しゴムでこすっても消えません。
どうやったらきれいに落ちるのでしょうか?結構いい靴で、よいレザーソープを使っているつもりです。
どうぞ教えてくださいませ。(女性)
A 結論から申しますと、経験上難しいかと思います。
確かに薄い色のパンプスでは、かかとの内側付近と親指の付け根あたりに、よく擦ったような黒い汚れが付着しているのを 見ます。
原因は、おっしゃるように反対の足の靴が擦れているのですが、黒い革とのコンビのタイプに限らず見られるのは、かかと のゴムの可能性もあるでしょう。
あとこれの対策に試されるとしたら、薬局に「リグロイン」という染み抜き剤がありますので、それで拭いてみてください。 ただ揮発性ですので、強くし過ぎると色落ちの可能性もあります。
それか、あまりきれいにはならないかも知れませんが、マニキュアのような瓶に入った補色ようの塗料のようなものが東急 ハンズなどで売られていますので、目立たなくするくらいはそれでできるかもしれません。
しかし、1回履けば同じ事になるでしょうから、薄い靴を履くときのある程度リスクとしてお考えいただく必要もあるかと 思います。
お役に立てなくて申し訳ないですが、こんなところです。


<アニリンレザーの手入れについて>
Q 先日アニリン鞣しの靴を購入した時に,店員の方が“決してクリームなど塗らないで ワックスを塗るくらいにして下さい”とおっしゃっていました。
修理屋さんの通販で“モゥブレイ・アニリン用クリーム”なるものが掲載されているので クリームくらい塗った方が良いのではないかと思うのですが,いかがなものでしょう。 (男性)
A はじめまして。
まず、アニリンという用語についてですが、これは革の仕上げの塗膜の透明度による 分類です。
つまり、革の分類には

・その原料皮による分類。(牛、羊、山羊な)
・なめしによる分類(タンニン、クロームなど)
・仕上げによる分類(水性、顔料、樹脂など)
・加工タイプによる分類(スムース、スウェード、ヌバック、エナメルなど)

このあたりは以前のQ&A「革の種類、良い悪いはあるの」をご参照の上、 「仕上げの分類」の中のどのような溶剤で仕上げるかによって、その透明度が変わってきますので、 その際の用語です。

・アニリン仕上げ:最も透明度が高い。皮の風合いを最大限に生かすアルカリカゼイン水性仕上げ。、したがって、傷のない高級品原皮に限られる。
・アニリン調仕上げ:透明度は高いが、小さなキズなどを隠すために着色剤として染料を使用。
・セミアニリン仕上げ:染料と顔料を併用。透明度は低下するが銀面模様を残しながら小さな傷を修正する。
・カバリング仕上げ:無機顔料を使用して傷や染めむらを修正する。透明度は低い。

つまり、原皮の銀面模様など皮の風合いを最大限に生かした仕上げで、その分デリケートな仕上げです。
普通のクリームやワックスを塗っただけで、その油分や有機溶剤のために、濃くシミのようになったりします。
しかし革には油分も水分も必要で、、油分と有機溶剤を抑えた「アニリン用クリーム」でお手入れをしてもらう、ということです。


<最近よく聞くナッパ素材って・・・>
Q はじめまして。
靴が大好きで、いろいろ調べていたら辿り着きました。
質問なんですが、近頃よく耳にする「ナッパ素材」というのは何の革を、どのように加工したものなんですか?? ほかの革 と違うメリットなどあるのでしょうか、、、?柔らかいということは分かるのですが、それ以外さっぱりわかりません。
宜しくお願い致します。(女性)
A Q&A「革の種類 良い悪いはあるの」をご参照いただければわかります が、ナッパというのは、革の加工 タイプによる分類の名前です。
ナッパ(Nappa leather): 本来は羊皮、山羊皮を手袋、衣料用皮などに仕上げた銀付き革。現在はクロムなめし をした牛革から作られた柔軟な甲革や袋物の革もナッパ革ということが多いです。
しなやかさとその肌触りが特徴ですが、汚れなどには弱く、維持、お手入れは難しいです。


<シープスキン(小羊)などのナッパ・ソフトレザーの汚れ>
Q 皮の種類は分からないのですが、とても柔らかくて、おそらく薄い皮のベー ジュ色のバックなんですが、先日知らないうちにボールペンの汚れ(まるでわ ざわざ書いたかのようなはっきりとした10センチぐらいのライン。それも黒) を付けてしまいました。消しゴムで消してみましたが、少し薄くはなったもの の皮がよれるような傷みがでて、次にクリーナーを使ってみましたが、やはり 少し薄くはなったものの、使った部分が少し黒ずんでしまいました。
淡い色の 汚れ落しは、難しいとQ&Aにもありましたので、きれいにするのは難しいの かもしれませんが、なんとかいい手はないものでしょうか?
よろしくお願いし ます。(女性)
A はじめまして。
鞄に使われる革は、靴よりもファッション性が重視されるので、汚れに関しては無防 備に近いといってもよいものも少なくありません。
その代表が、この場合のようなナッパ(子羊の革:米カルフォル二ア州のナパで鞣さ れていたので、この名があります)です。
普段のお手入れは、ソフトナッパという専用スプレーがありますので、これのみでク リーナーも液体やクリームのものはまず使わない方が無難です。
では、汚れはどうするのか?
柔らかい消しゴムか、一番効果的なのは食パンの白い部分で拭いてやるのが効果的です。
今からでは効果はあまり期待できないかもしれませんが、お試しください。


<ラム(羊)革のお手入れ>
Q 初めまして!困り果てているところでこちらのページにたどり着きました!
実は先日中古でラム革の靴を手に入れた際、買った時は気がつかなかったのですが太陽光の下で見ると染みのような跡がついて いるのに気がつきました。
黒いラム革なのですが、たぶん水にあたって放置した為その部分だけ白っぽくなり革の素材が変形して(縮んで?)いるようで、 復元は不可能なようです・・。せめて黒い靴クリームを・・と思い東急ハンズに向かったのですが、どの靴クリームもラム革は 対応していないと注意書きが・・。
色んな商品が並んでいたのですが、唯一KIWIのオイルレザーデリケートクリームだけがラム革対応とあったのでそれだけ買って、 ひとまず塗っておきました。でも肝心の白っぽい感じはカバーできず、困っています・・。
ラム革に使える色付きの靴クリームというのはあるのでしょうか?
もしくはこちらで通信販売しているものでラム革に対応して入るものがあれば教えて下さい!どうぞよろしくお願いします!(女性)
A ラム革ですが、羊の革で薄く柔らかいデリケートな革として重宝されます。

成羊をシープ、そのさらにデリケートな仔羊の革をラムと呼んでいます。
デリケートな分、ちょっと靴にはキツイ面もございます。ただやはり革ですので、保革は必要で、その際に気を付けなければなら ないのが、シミです。

縮んでしまった部分は、革の繊維が損傷していると思われますので、無理をなさらないほうがよいでしょう。

こちらの商品では、デリケートクリームか、薄い色の場合はこれでもシミの危険性があるので、ソフトナッパというスプレーが一 番お勧めです。色が黒ということですから、それほどナーバスになる必要もないですが、鞄用にカルチェと共同開発されたという WOLYの「ファッションレザークリーム」(HPのシューケアコラム参照ください) の黒が良いでしょう。

通販には記載しておりませんが、ご希望でしたら、お取り寄せいたします。
価格は1000円です。


<山羊ヤギ革(ゴートスキン)のお手入れ>
Q マノロブラニクの靴に素材に山羊革キッドとありました。 山羊革キッドってどういうものなんですか?
大切にしたい靴なのできちんとお手入れしたいのですが。 素材の性質を知らないこともあり何を選んだらいいのか分かりません。 より適したシューケア商品を教えて下さい。
お忙しいところ申し訳ありませんがどうかお願いします。 (女性)
A はじめまして。
山羊は、あのあごに髭のある”ヤギ”さんですね。
羊に比べて繊維構造の密度が高く、強靭、軽量、柔軟が特徴です。
そのキッドですから、生後半年以内の子供のものであるから、さらにソフトです。
基本的にはスムースレザー(普通の表革)に準じます。 ほとんどがアニリン染という、風合いを生かしたデリケートな仕上げです。 普通のクリーナーやクリームを塗るだけでもシミになる可能性があります。
こちらで対応している商品は
・デリケートクリーム
・アニリン用クリーム
・ソフトナッパ スプレー
といったところでしょうか。
あと、色によって各色ご利用ください。


<ヌメ革の手入れ>
Q ヌメ皮(ルイ・ヴィトンのバッグ)のお手入れに最適なお勧めのメン テナンス剤はありますか?
汚れ落とし・ツヤだし・保護など・・・やはりクリーナーを塗ってしまうと色は濃くなってしまいますか?
あとヌメ皮の雨シミなどは落とせるものでしょうか?宜しくお願いします。 (女性)
A ヌメ革について一番気を使うのは、やはり染みでしょう。どんな革も使えば、ある程度 染みになっているのですが、それが目立つかそうでないか、というレベルですが、ヌメに関してはそれが極端に目立つとい うことです。
その原因は、染み込んでそれが抜けない、つまり水分ではなく(一瞬濡れるが蒸発する)油分であるということです。です から、ミンクオイルはその観点からふさわしくありません(油分が強すぎる)。
保革には、Q&Aにも書いていますように、適度な水分、油分、通気性が必須です。
まずは、デリケートクリームで乾燥した革(新品の革製品は乾燥しきっている)に十分に水分と少しの油分を補給します。 たっぷりと塗ってやって、濡れたようになりますが、すぐに元に戻ります。
そして、その後や普段お出かけ前に〃ソフトナッパ〃というスプレーで保革、防水を行っていただければ、よいでしょう (持ち手以外、ここはデリケートのみで)。
ヌメ革は、とてもデリケートで色もうすいので、下手に触るとかえっておかしくなってしまいます。 クリーナーの使用は避けてください。
でも、ご心配無く。汚れやシミを落とすには、サドルソープで洗ってやるのが最適です。びっくりするくらいきれいになります。
他にも、サドルソープは、タンニン染め等の、シミになりやすい革ほど、威力を発揮します。 保革、ツヤ出しには、ソフトナッパというスプレーがありますので、それだけで他は使用しない方が無難です。 新しいうちに使用して、防水と同時に皮革に栄養を与えひび割れ、乾燥を防ぐ方が良いでしょう。
といっても、やはりヌメ革は汚れが付きやすいのも事実で、ある程度は独特の味だと思って使用して、ひどくなってきたら、 サドルソープで洗ってやったら良いでしょう。


<カンガルー革のお手入れ>
Q 今年、黒のカンガルー革のサイドゴアブーツを購入しました。
カンガルー革はとても柔らかくてデリケートな感じがして、クリームとか塗るとしみ になるのではないかと心配してしまい、まだ一度もはいていません。
そこで、カンガルー革の新品の手入れ方法と、その時に使うグッズを教えて頂きたいのですが。 (具体的な商品名を挙げてもらうと大変助かります。)
それとサイドゴアのゴムの部分は交換とか修理は可能なのでしょうか?
この2点をよろしくお願いいたします。(28才 男性)
A カンガルー革は、薄くても強度があり、しなやかな素材ですが、その分キズに弱いです。
新品の革製品には、まずデリケートクリームを塗って、水分、油分の補給をしてやってっください。 最初ちょっと濡れたようになりますが、すぐに元に戻って革がしっとりとなめらかになるのが実感できるでしょう。 製品はお客様の手元に届くまでに、すっかり乾燥しておりますので、キズもつきやすくナーバスな状態です(お肌でもそうですよね)。
デリケートクリームは、そんな革を蘇らせてくれます。 お手入れ法は、普通のスムースレザーに準じますので、Q&A お手入れ編「お手入れの基本的なこと Part1~3」をご参照ください。
具体的に最低限必要なものは
・デリケートクリーム
・ステインリムーバー
・シュークリーム(コルドヌリ アングレース ビーワックスクリームは、是非お試しください。黒色がベター)
といったところでしょうか。
サイドゴア ゴム交換、可能です。


<オーストリッチのお手入れ>
Q 先日ストックトンのドライビングシューズを購入したのですが、オーストリッチは初めて買っ たので、どうしていいのか分からずにまだ、箱に入ったままです。
色はそんなに薄くないベージュです。
普段使っている無色のクリームで、いいのでしょうか?(KIWIのもので、成分はろうと、油脂です。)
あとドライビングシューズなので、イボイボがあるんですが、その間もクリームは塗るべきですか? 仕上げもいつもの、防水スプレーでいいのでしょうか?
いろいろ質問してしまいまたが、お答えいただけると幸いです。よろしくお願いします。(女性)
A オーストリッチですが、気を付けなければならないのは、革の表面のくぼみに塗ったものが溜りやすい、ということです。残っ て固まると白っぽくなります。ですから、なるべく蝋分の少ない(蝋以外は浸透する)クリームを使用する、ということです。
それに、どちらかと言うとソフトレザー系のツヤのない物だと思いますので、やはり蝋分のない(蝋がツヤを出す)、シミになりにくいものがよい でしょう。
ですからKIWI は、お止めください。蝋分がくぼみに溜って固まるし、シミの危険性もあります。
こちらの商品でしたら、デリケートクリームか、少しツヤが欲しければ、アニリン用クリームをお勧めいたします。それから、クロス(布)だけで なく、ブラシを軽く塗った後に使用してください(くぼみにも対応するように)。
底のイボイボの間は、塗るに越したことはないですが、外履きにするにはあまり強度がありませんので(特に爪先)、あまり意味がないかもしれま せん。
普通に外履きにされるのなら、補強したほうが良いのですが、前底はなかなか簡単ではなく、ほとんど底の張替のような作業になってしまいまいま す。
ドライビングシューズは、元々そういうものですので、覚悟ください。


<パイソン革(ヘビ革)の手入れ>
Q 楽しくホームページを拝見させて頂き、とても勉強になりました。早速なんで すが、先日パイソン革のミュールを購入したんですが手入れの方法が分からずまだ一度も履いてないんです。ビフォア ケアとアフターケアなどのアドバイスをお願い します。(女性)
A パトリック・コックスのワナビーのローファーの定番にもある、オフ 白に黒っぽい柄のやつですよね。

ヘビ革には、美しいツヤがあるのが特色ですが、そのツヤには2種類あり 、自然な方法(グレジング)でツヤ出ししたものと、ラッカー系の ツヤ出し剤を使用したものがあります。
グレジングでツヤ出ししたものには、爬虫類専用のクリームを使って、汚れ落としから保革まで行ないます。
他の物は、使わないほうが無難です。
防水スプレーをかけておくのも、ビフォアケアとしては、問題ありません 。むしろ、汚れがついても落としやすい効果も期待できます。
ラッカー系のツヤ出し剤を使用したものには、爬虫類専用のクリームを含め、一切のクリーム類、防水スプレーも使用できません。ツヤが消 えてしまうのです。
では、そのツヤの出し方はどうやって見分けるのか。それが、これと言った方法がないんです。もちろん、見ただけではわかりません。
ですから、目立たないところで試してみるしかないのです。

ヘビ革というものは、革といってもあま り伸びませんし、強度もありません。ですから、装飾の要素が強いとご理解ください。 従って、一番のケア方法は履き方に気を付けるということです。


<バケッタ革のお手入れ>
Q バケッタ素材(荒い感じに毛羽立てた皮革。革の裏側であると聞いた事がございます) を持っているのですが、ケア方法が分かりませんので、教えてください。
現在は履いたあとはシューキーパーを入れ、馬毛の柔らかいブラシで磨き、たまにミンクオイルスプレーをかけています。
堅いブラシを使うと、表面が毛羽立って剥げてしまうような素材です。
ミンクオイルだと上手く広がらずに、集中してしまい、 使いにくい感じがします。またすぐに乾いた感じで毛羽立ってしまいます。
ケア方法を教えてください。よろしくお願いいたします。
A ご照会のバケッタですが、革にオイルを薄く染み込ませたもので、 イタリアのタンナーでは魚のオイルを使っているようですが、一般的ではありませんので、 普通にお手入れで問題なくできる方法を。
ザラッとした表面(名前の由来でもあるパンのバケットのような)には、デリケートクリームや、 やはりりこれだけでは油分が足りないので、固形のミンクオイルワックス(普通のタイプ) を使う分だけ小さな器にとって、湯煎で溶かします。
それをペネトレィトブラシのようなコシのあるタイプのブラシで塗りこんでいけばバッチリです。
スムースな表面のタイプには、アニリン用やソフトナッパで大丈夫です。
サドルソープは適しませんのでお使いにならないように。


<ブライドルレザーの手入れについて>
Q 以前、某UAにおいてホワイトハウスコックスのブライドルレザーの製品を購入しました。
その時、「ブライドルレザー用のクリームを使わないと艶が無くなってしまう・・・」 というようなことを言われ「ホワイトハウスコックス・ブライドルレザークリーム(そのまんまですが) を薦められました。(他のクリームでは駄目だということらしいです)
ですが、いちいちそんな小物に2,000円ものお金を払ってられるか!ということでその時は帰ったのでした。
しかし最近、そのホワイトハウスコックスにも手入れの時期がやってきたようで、そのクリームを買うべきか、 否か迷っているのです。
以前、デリケートクリーム(モォブレイ?)を購入していますが、これで代用は可能なのでしょうか? やはり純正のクリームを購入するべきなのでしょうか?
聞くところによると、純正だからといって良いとは限らず、 「オールデンのコードバンクリームはあまりよろしくないらしい・・・」 という噂もチラホラ...
是非、専門家の意見をお聞かせください。よろしくお願いします。 (男性)
A はじめまして。
ブライドルレザーは決してソフトな難しいものではなく、単に蝋分を染み込ませたヌ メ革とご理解いただいたらよいでしょう。
ですから蝋分が白い粉となって表面に付着することもありますが、普通に乾拭きして ふき取っていただいたらよいです。
ケア商品としては、頻繁にする必要もないですが、乾燥してきますのでモゥブレイ  デリケートクリーム、ツヤを出したい時はモゥブレイ アニリン用クリームをお使い いただいたらよいでしょう。
オールデンのコードバンクリームは、使ったことがないのですが、新しいうちは モゥブレイ アニリン用クリーム、色があせてきたり、濃くなってきたら WOLY ワックスカラークラシックで本当にきれいになりますよ。


<ハラコのお手入れ>
Q はじめまして。最近、一目ぼれしたハラコのパンプスを購入しました。 長く履きたい と思っているので、お手入れ方法を教えてください。お願いします。
A ハラコのように毛足の長い革は、基本的には起毛系のスウェードと同じでよいのですが、 毛足の長い分直接皮革に汚れは付かなくて落としやすいし、自然の防水にもなっているんですね。
下記のQ&A「毛足の長い革が汚れました」をご参照の上、 保革・防水にスウェードカラーフレッシュスプレーのニュートラル(無色)を、 ブラッシングには柔らか目の毛のホースブラシで行っていただければよいでしょう。


<毛足のながい革が汚れました>
Q こんにちは、実は私の知り合いが子牛の毛皮のブーツを持っているの ですがその毛(白)の部分が履いてるうちに灰色っぽく汚れてきたのですがどうすればよいのでしょうか?
ブラシをかけただけでは落ちないそうです。
また、サドルソープで洗ったりした方がいいですか? (女性)
A 毛足の長い革の場合は、中性洗剤を薄めて、タオルか何かを利用して、摘むようにして 拭いてやってみてください。 その後に、洗剤分が毛に残るとゴワゴワしますので、真水で濡らせたもので拭き取ってやって ください。


<起毛系(スウェードやヌバック)に関して>
Q はじめましてこんにちは。
御ホームページからのメールの発信の仕方がよくわからな かったのでこちらから発信させていただきました。私は北海道在住の○○と申しま す。いつも御ホームページを楽しく拝見させていただいております。今回はじめて質 問をさせていただく身ですので、なにぶん文章がつたないとは思いますがお許しくだ さいませ。
 さて、早速質問の内容なのですが、ヌバックの特性と履く前と履いた後の手入れの 仕方、そして扱いの注意点としみ等のトラブルの対処法を教えていただきたいので す。
 私は今、ヌバックのシューズで白色のものを購入したいと考えております。特徴は 白色のウィングチップでヌバックはフェルトのように毛足が短いものです(レザー ソール)。店員さんに手入れの方法を伺ったところ、「ヌバックはしみになりやすい ので雨の日はもちろん防水スプレーも使用できません(防水スプレーもしみの原因に なるからということでした)、普段の手入れとしてはせいぜいブラッシングと消しゴ ムで汚れを落としてやるくらいです。」とのことでした。
 私はヌバックについての知識が全くないので、あまりに汚れやしみに神経質になら なければいけないというのは不安です。それに決して安いものではないので購入する のであれば大切に少しでも長く使いたいという思いがあります。自分勝手な文章で恐 縮ですが、どうぞアドバイスをお願いいたします。 (女性)
A はじめまして。
起毛系には他に、スウェードやベロアがありますが、どれも革にバフをかけて(わざ と傷つけることにより起毛させて)いるのです。

・スウェード・・・革の肉面(裏)にバフをかける。主に子牛などの小動物の革
・ベロア・・・・・・成牛革のように繊維組織の粗い革にスウェード調に仕上げると 毛足が長くなる。
・ヌバック・・・・・革の銀面(表)にバフをかけて起毛してある。スウェードに比 べるとケバが非常に細かい。

普段のお手入れは、起毛系にはクリーム類が使えないので、スプレーで代用します。 シュークリームの代わりには、保革・補色のスプレー(WOLYスウェードカラーフレッシュスプレー)を使用します。
クリーナーに代わるものがなく、基本的にはブラッシングや消しゴム(専用の商品も ございます)などで表面的な汚れは処理します。
しみ込んだひどい汚れになると、洗うしかありません。 スプレー式のシャンプーや中性洗剤を薄めて行ってください。
特にヌバックは革の表である銀面(組織が細かく強い)をわざと傷つけているわけで すから、少々ゴシゴシやっても大丈夫です。
防水に関しては、起毛系に対応した防水スプレーを目立たないところで試してやれ ば、お使いになられても問題はないと思います。
しかし、色の薄いものは、まったく元の通りとはいきませんので、ある程度はリスク を承知で購入する必要があるでしょう。
そして、白いセーターを着たときのように、汚さないように気をつけて履くことが一番のケアです。


<スウェードの洗い方>
Q スウェード素材のクラークスの靴が汚れてきたので、スウェードクリーナ ー(泡状)で汚れを取りました。 ところが、翌日その靴を見てみると少し濃い色にまだらに変色してしまいました。
元に戻すことは出来なくても、色を均一にする方法はないでしょうか?(女性)
A スウェードクリーナーとは水を使わないやつですよね。 それなら、水を使って洗うスウェードシャンプーで洗われることをお勧めします。
これでも、まだらになることがあるのですが、その原因は次の2つです。

ひとつは、靴を濡らすことにはちょっと抵抗があるので、部分的に汚れたところだけを洗ってしまうと、 どうしても乾いたときに色の感じが変ることがあります。
ですから、しっかり全体を濡らして、クリーナーをスポンジを使って小さな円を描くように洗います。 泡が汚れを浮かせるようにイメージしてやってください。

もうひとつは、洗った後にしっかり拭き取ることです。
そうしないと、クリーナーの成分が残っているとそれ自体当然汚れを含んでいますので、かえって拡散させてしまうことになりかねません。

ですから、一度しっかり洗ってやってください。全体的に色が少し濃いくなるかもしれませんが、ムラは無くなるはずです。
コツは、思い切って大胆に洗う。そして、慎重にきっちり拭き取る、です。


<ひどい汚れのスウェードを軽石で洗ったら…>
Q 私は、10年程リーガルシューズで販売をしていて、1年前に辞めて今は花屋に勤めています。シュー ケアには、けっこう自信があったんですが、このページを見て、あまりの詳しさに驚き、そしてリーガルで働いている時に知っていれば…と、 ちょっと悔しくもありました。
そんな話はさておき、この間試してみたスエードの手入れの話なのですが 、ベージュでスエードのビルケンシュトックのメンフィスを、花屋 で履いていました。当然、水に濡れ、つま先は黒く、ジーンズの色まで付き、ひどかったのでスエードシャンプーで洗ったのですが、あまり に汚れがひどすぎて、スポンジやタワシでこすったぐらいでは落ちません。そこで、お風呂場にあった"軽石"でこすってしまいまし た! でも、意外とこれが良かったらしく、ジーンズの色まできれいに落ちてびっくりでした!少々荒療治ですが、ダメもとの場合は有効…? って、本当にこんなの有りでいいんでしょうか? (女性)
A 有りでしょう!
あまりにも、マニュアル的な手入れ法しか流通していないので(どうしても失敗のないような無難なものになりがち)、水を使って洗ったりな んて、僕も最初は考えられませんでした。
でも悪いのは、水そのものではなく、それによって起こる2次的なものである(革の繊維の中に不純物を残す)と考えれば、衣類と一緒ですも んね。
ただ、まったく元の風合いになるかどうかは程度問題ですが、僕も汚れているよりは、少々革の表面が傷んでもきれいなほ うがいいですね。それって、ちゃんと靴を道具として正しく使ってる、っていう感じがします。 でもまあ、メンフィスに、ひと声「ごめんね」と掛けてあげたいところですが。


<スウェードの毛が抜けました>
Q スウェ−ドの靴なのですが銀面が薄くなり起毛が少し薄くなってしまいました。
再度加工をして起毛させる事は可能でしょうか?
御手数ですが宜しくお願いします。
A スウェードというのは、革に表(ぎん面)と裏(肉面)があるとしたら、その裏の方 をバフし起毛させています。
革の断面は表の方が乳頭層という細かい繊維の部分とその下の網状層という比較的粗 い繊維の部分に分かれていて、スウェードはその粗い部分をバフすることにより、あ の毛足になります。普通は子牛のような小動物を使うのですが、あえて成牛を使うこ とにより、更に粗い繊維部分の長い毛足をベロアとして流通させています。
ですから粗い分弱いという面もあって、その部分の毛が抜けてしまうと、更に起毛さ せることはできません。繊維の質が違うので細かい毛にしかならないのです。


<オイルドレザーの手入れ>
Q 靴のケアで悩んでます。
靴はパラブーツの オイルドのブーツ(ストレートチップのやつ 名前は忘れました)ですが オイルドブーツの手入れを教えてださい。 パラブーツのオイルドの専用のクリームは持っているんですが、あんまり塗りすぎると栄養分過多でカビとかはえてきそうですし、 どういう風な手入れをすればいいのでしょうか?
宜しくお願いします。(男性)
A おっしゃるように、塗り過ぎないことだけです。 オイルドレザーは、アウトドア用に防水力等を高めるのが目的ですから、タウン履きにされるのなら普通のスムースレザーのように、 デリケートクリームや着色のためにも色つきの乳化性クリームを使っていただいたらよいでしょう。 普段は水で拭くなり、汚れがひどくなればサドルソープで洗ってください。


<オイルドスウェードの手入れ>
Q 先日、新しい靴を買いました。素材はオイルドスエードで、色は黒です。 買ったはいいのですが、実は手入れの方法をよく知らないことに気付きました。
販売元に問い合わせてみたところ、『ミンクオイルを塗っていただければ大丈夫です。』 『オイルドレザーと同じ方法で行なってください。』とのこと。
さっそく調べてみると、ミンクオイルを塗るということ以外は、ブラシをかけるくらいしかどこも書いていません。 
そこでお聞きしたいのは、クリーナーの事と、詳細な手入れの方法です。初心者なので、分かりやすく説明していただけると助かります。 (男性)
A どちらかと言いますと初心者の方向けに発信しておりますので、大歓迎です。
手入れは、マニュアル的に暗記するのではなく、〃何故そうするのか〃を考えながらしていく方が、より楽しいものになります。そのためには、 まずその物の事を良く知る必要があります。この場合は、オイルドレザーのスウェードですね。
まず、オイルドレザーとは、革をなめす最後の段階で十分オイルを染み込ま せることにより、防水効果を高めたものです。スウェードとは、裏 革をわざと傷つけて起毛させたものです(ちなみに表革を起革させたものがヌバック)。
お手入れには、「汚れを落とす」「保革をする」「きれいにする(色を付 ける、光沢を出す)」の3段階に分かれます。 (「手入れの基本的なこと」参照)
スムースレザー(普通の表革)なら、ステインリムーバー(クリーナー) で汚れと前に付けたワックス分を落とし、革と同色のクリームを使え ば、〃保革〃と〃きれいに〃が同時にできます。ところが、スウェードには普通のクリーナーやクリームを使うと、毛 がべたついて台無しになります。そこで、スプレー式のもので、行なうわけです。汚れを落とすには、スウェードシャンプーを使い、保革には ミンクオイルスプレー、きれいにするには革と同色のスウェードスプレーを使い、色を付けます(スウェードスプレーだけでも保革の効果はあ ります)。この場合は、オイルドレザーですので、やはりミンクオイルが良いです。スプレーが無難ですが、色が黒でしたらリキッドタイプ (液体)の物をお勧めします(スプレーよりも効果的。そのかわり、乾くのに少し時間が掛かる)。
順番に書きますと、
(1)スウェードシャンプーで汚れを落とす。
(2)ミンクオイル・リキッドを布に取り、革に染み込ませるように拭く。
(3)乾いたら、スウェードブラシで毛を起こす。
(2)の後に、スウェードカラースプレーの黒で色を付けてやる手もありますが、(2)の段階でかなり色も濃くなるので、とりあえずは必要 ないかと思います。
シャンプーも、毎回する必要はないでしょう。普段は、ブラッシングで汚れを落としてやる程度で良いかと思います。


<サッカーシューズのお手入れ>
Q 初めまして、Jリーグ×××で用具係をやっております×××と申します。 様々なトピック興味深く拝見させていただいています。
昨年大学を卒業して今年度からの入団です。入団してからまだ一年足らずだというのに、トップチームの選手達のスパイ クの管理をまかされました。学生時代泥まみれの自分のスパイクを磨いた経験しかないもので、仕事をやっている中で様 々な疑問点が出てきたので御助言いただければと思いメールしました。
  まず一つ目の疑問点です。Jリーグのクラブチームでスパイクの管理をしているほとんどの人たちが特製シュークリームを 開発しています。私の先輩を例にあげますと、シュークリーム、シューグリス、ワセリン、豚の背脂等を配合しているよう です。そもそも市販されているシュークリームそのものは様々な成分がバランスよく配合されていると思います。あえてそ こにその他のグリスやらワセリンやらを加える事がはたして良い事なのか。と言うのが一つ目の疑問点です。
  二つ目はクリーナーについてです。私の認識は一回試合で使用するたびにクリーナーで汚れを落とし、前回磨いた時の靴墨 を落とす、つまりまっさらな状態にもどすというものでした。しかし先輩がそんな私の作業行程を見てこう言いました。 『おれは天然皮革のスパイクには絶対クリーナーは使わない。なぜならクリーナーを使う事によって色落ちが早くなる。そ してクリーナーに含まれている汚れを落とす成分によって今まで革に蓄積させてきた栄養分までもが落ちてしまって柔らか さやしなやかさが損なわれてしまう。』これにはどうも納得がいきません。その先輩は一度としてクリーナーを使用せず、 靴の汚れを落とす方法として水ぶきという方法をとってきました。水葺きが間違っていると否定する事はできません。しか し私のクリーナーに対する認識というのは間違っているのでしょうか。
  三つ目がオイルなめしのカーフのアッパーのケアについてです。表面がオイル質のためホコリがつきやすく、また仕上がり もいまいちで、艶を出す事はできない革質であるとしても、必要以上にべたつきが残ります。どのようなケアが最適なので しょうか。
 もう一つ最後に教えていただきたいのですが、サッカーシューズに最も適したケアの行程です。
ちなみに私の場合次に書く通り今の所やっております。
シューズの使用頻度 週1〜2
アッパー カンガルー カーフ等
行程1 試合終了後エアスプレーやかたい毛のブラシで芝やホコリを落とす。
行程2 底敷を抜き風通りの良い日の当たらない部屋で乾燥を待つ。
行程3 クリーナーをかける
行程4 防水スプレーをかける
行程5 靴墨を塗り、ブラシをかけ、きれいな布で仕上げる
 何の変哲もないごくごく当たり前の行程だと思うのですが、この行程においてはこのグッズをお勧めできるというような 物がありましたら是非教えていただけたらと思います。ちなみに私はコロニル社製品を使わせていただいてます。
大変取り留めのないメールになってしまいましたが。是非ともアドバイス 頂けたら幸いです。(男性)
A はじめまして。
貴方のようなプロフェッショナルな方からのお問い合わせで、見が引き締まる思いです。
僕も学生時代サッカーをやっておりました。
お役に立てば幸いです。

「そもそも市販されているシュークリームそのものは様々な成分がバランスよく配合されていると思います。あえてそこに その他のグリスやらワセリンやらを加える事がはたして良い事なのか。と言うのが一つ目の疑問点です。」

>>グリスやワセリンを使う理由として考えられるのは、グリスに関してはナンセンスだと思います。昔、純粋のオイルの 入荷が難しかったり高かったりした時代の名残でしかないでしょう。
ワセリンに関しては、調べたところ石油からの抽出精錬されたもので、保湿効果に優れているとのことです。
化粧品やアトピーの方も肌に使うくらいですから、害はないでしょうが、やはり積極的に使う理由にはならないでしょう。 逆に滑りをよくするのに、マラソン選手などが靴の踵部や、シャツで乳首が擦れて出血するのを防 ぐのに使うらしいので、果たしてサッカーシューズが滑って良いのか? という面もございます。
僕もやはり現在ではシューケアの製品は、それ自体で完成品ですし、種類も豊富ですので、コンディションや使い道に合っ た製品を単体もしくは複数で使ってやればよいと思います。

「その先輩は一度としてクリーナーを使用せず、靴の汚れを落とす方法として水ぶきという方法をとってきました。水葺き が間違っていると否定する事はできません。しかし私のクリーナーに対する認識というのは間違っているのでしょうか。」

>>クリーナーの種類にもよりますが、こちらで紹介しているステインリムーバーなら、貴方の認識通りです。
僕は実際に汚れた手をそれで拭いていますので、それで手が荒れるという事もなく、石鹸で洗うより、カサカサしません。 普通のクリーナーとして販売されているものには、それ自体に変な油分を含んでいたりして、拭いた後にそれが残っている というものがほとんどです。
そして、革に必要なのは適度な〃油分〃〃水分〃そして〃通気性〃ですか ら、前に塗ったシュークリームに含まれる蝋分を 落してやる必要はあるでしょう。
(このあたりはQ&A「お手入れの基本的なこと Part1~3 」参照ください)
水による汚れ落しも有効でしょう。特にサッカーシューズのように土や草にまみれる状態なら、最初のアプローチとしては 最適だとおもいます。

「オイルなめしのカーフのアッパーのケアについてです。表面がオイル質のためホコリがつきやすく、また仕上がりもいま いちで、艶を出す事はできない革質であるとしても、必要以上にべたつきが残ります。どのようなケアが最適なのでしょうか。」

>>一番は、塗り過ぎないことでしょう。こちらでは、ミンクオイルのリキッドタイプ(液体)というものもあります。 これは、べたつかないので、一度お試しください。

「行程1 試合終了後エアスプレーやかたい毛のブラシで芝やホコリを落とす。
行程2 底敷を抜き風通りの良い日の当たらない部屋で乾燥を待つ。
行程3 クリーナーをかける
行程4 防水スプレーをかける
行程5 靴墨を塗り、ブラシをかけ、きれいな布で仕上げる何の変哲もないごくごく当たり前の行程だと思うのですが、 この行程においてはこのグッズをお勧めできるというような物がありましたら是非教えていただけたらと思います。ちなみ に私はコロニル社製品を使わせていただいてます。」

>>先にも書きましたように、まず水を使って土や泥を落してやったほうが良いでしょう。
そこでお勧めしたいのが〃サドルソープ〃です。革用の石鹸なのですが、油分を失うことなく洗ってくれるという優れものです。 (シューケアコラム「革靴を洗う」参照)インソールを外して、 靴の中まで洗っていただいたら、効果的でしょう。 この場合は、クリーナー関係は必要ありません。 それから、防水スプレーも必要ないと思います。試合をするのには、あまり役に立たないでしょう。 雨の日には、缶入りのワックスを最後にお使いになったほうが効果的です。
光沢は、それほども必要ないでしょうから、普段はクリームだけの方が、革の通気性を妨げないでしょう。


<布製のパンプスの汚れは…>
Q 布製の靴(パンプス)を買って履いてたんですが、段々薄汚れてきて…。 どうやればきれいになりますか? 手入れのしかたを教えてください。 ちなみに色がベージュなので、下手にやって余計ひどくなったらどうしよう…と。 よろしくおねがいします。 (女性)
A 布製の靴は、表面的な汚れは、消しゴムを使えばある程度落ちます。 それでもダメなときは、スニーカーと一緒で、中性洗剤を使って洗っていただけます。
ただ、注意しないといけないのは、スニーカーならバケツに突っ込みながらでも洗えるでしょうが、 パンプスはべったりと濡らしてしまうのは、あまり良くありません。 ソール(底)は接着剤で付けてあるので、びしょびしょに濡らしてしまうと、布が水を吸って内側から剥がれてしまいやすくなります。 もうひとつ、インソール(中敷き)の部分も一緒で、濡らさないほうが良いです。 洗うときの要領は、服になにかをこぼしたときと同じです。


<キャンパス地のサンダルがシミになりました>
Q はじめまして。 靴のことで大変困っています。アドバイスお願いいたします。
先日キャンパス地(表)革(裏地)木(底)出来たパンプスを履いていたところ 雨が降り、皮か木かわからないのですが キャンパス部分に茶色い色がにじみ出てきました。
水洗いすると余計広がるらしく怖くて処理できません。 時間がたっていくとどんどん取れにくくなる気がします。 どうしたらよいのでしょうか。(キャンパス部分は白と紺のストライプです)
お返事よろしくお願いします。 (女性)
A まずその染みですが、どの部分から移った染みでしょうか? ソールの部分から上に染み出しているのか、ライニング(裏張りの革)から移っているのか?
というのは、染みを抜くには色移りを逆に利用するしかないので、染みの部分を濡ら せて、乾いたタオルのようなもので水分を取っていく際に染みの成分もそちらに移すということを繰り返すしかありません。
ですからライニングから染み出したものだと、濡らした際にまた裏から染み出してく るので、不可能です。
ソールからなら、ソールの部分を濡らさないように気をつけてやれば可能性はありま す。
それからその成分が、雨に濡れて染み出したのだから水溶性だとは思われますが、そ れでもだめなら薬局に売っている”リグイロイン”という染み抜き剤をお試しくださ い。
元々染めるために使われている溶剤ですので落ちにくいのも確かです。 でもトライされる価値はあると思います。 ご成功をお祈りしています。


<アメゴムのコバ(横)が汚いのですが綺麗になりますか>
Q 側面がアメゴムでできています。 消しゴムを使ったり台所の固いタワシを使ったりしましたがかれいになりません。 まだまだ使えるのに、アメゴムが汚くて黄色かった部分が真っ黒なんです。
アドバイスよろしくお願いします。 (男性)
A はじめまして。
アメゴムは時間と共に劣化してくる素材です。 輪ゴムが引き出しの奥の端にネバネバ状態で劣化して使い物にならなくなっているのと同じです。 ですから、基本的には直りません。
多少でも綺麗にするには、表面を削るしかないのですが、なんせネバネバ状態ですので、綺麗には削れません。 やってくれるかどうかはわかりませんが、表面に天花粉のような粉をつけて修理のマシンで削ってやると、多少はましになります。 しかし、すぐに汚くなりますから、寿命とご理解いただいた方が良いでしょう。


<クリーナーを使った部分が、染込みやすくなりました>
Q 初めまして。
あるサイトで口コミ?で紹介いただいて読ませていただきました。大変参考になり、良い勉強になりました。まずお礼を言いたいと思 います。ありがとうございます。
それで、同じような質問で申し訳ないのですが、初めて買った高級な革靴にシミが出来てしまい、あまりにショックなのでご助 言願えませんでしょうか?( ・ _ ; )
(キズは直りますか? Part 2は読みました・・・が・・・)
靴はトリッカーズのNo5180でメダリオンのブーツタイプです。色は明るい茶色に肌色を混ぜたような明るい色です。
初めて買った高級革靴が嬉しくて・・・でも、メダリオンの穴や革の継ぎ目の部分に見え隠れする接着剤のようなものが気になったの で、爪楊枝でつっついてポロポロと取っていたんです。それはキレイに取れたのですが、取り終わった後にミンクオイル(固形)を塗 って手入れしていたら、その接着剤の欠片が残っていたらしくミンクオイルと一緒に塗り込んでしまいました。
濃い色の接着剤が伸びて(溶けて?)その部分だけ汚れたように・・・
かなりショックでした。真っ先にステインリムーバで汚れ を落とそうとしました、が、ダメでした。多分その時からでしょうか?(パニックになって色々試そうとしたのでウラ覚えです) その部分だけミンクオイルを塗ると染み込んだように濃い色なるんです。(面積にして3×2cm)
でもその時は汚れがまだ落ちてなかったので、汚れかシミか判断出来ていなかったかもしれません。 或いはその両方だったかもしれません。(ちょっとこの辺は前後するかも)
で、2・3回ステインリムーバを試してダメだったので、「ん!?接着剤なら化学的ではなくて物理的に落とせるのでは?」と思い立 ち早速、消しゴムで落としにかかりました。結果は、成功!
少し色ムラは出来てしまいましたが全く気にならない程です。
ルンルン気分で最終手入れでミンクオイルを塗った瞬間!!ガーン!(T_T) 見事にシミになってしまったというわけです。
デリケートクリームだと乾くので半日置くと目立たなくなるのですが、ミンクオイルだと丸1日置いても、多少薄くはなっているので しょうが全然ダメなんです。
半日置いてミンクオイルを塗りなおすと、やっぱり元の濃いシミに戻ります。これだと、3日くらい置いて目立たなくなったとしても 手入れする度に3日放置しないといけないとなると・・・悲しくなります。
田舎なので近くに靴の専門店がありませんので頼るところが他にありません。目立たなくする良い方法はありませんか?
履いていってキズが付くのは仕方ないとは思うのですが、あまり履かないうち(2回)から汚れてしまったんです。随分と長くなりま したが、以下の質問にお答え、またご助言をいただけませんか?

@シミになるようになった原因はステインリムーバでしょうか? それとも消しゴムで組織を痛めてしまったせいでしょうか? どち らが可能性が高いとお考えになりますか?(後の教訓としたいと思うので)
A仮にミンクオイルを塗ったままある程度放置しておくと自然に乾いて 次の手入れのときにはオイルが染み込まなくなってる、とい うことはないでしょうか?(希望的観測)
Bご紹介にあった「アドカラー」を塗ると、その上からはオイルが染み込んだりしなくなるのでしょうか?
(オイルを塗って色が 染み込んで変わるってことはなくなるのでしょうか?)
また、この件とは関係ないのですが、
C僕もつま先が減ります。「上のウエルトが減る前に修理する」とありましたが、 その時は、アウトステッチは必ず切れているもの と解釈しても宜しいのですよね? すみません、何せ初めて手にした高級靴、ステッチが切れただけで履けなくなるような気がして・・・
お忙しいとは存じますが、何卒ご回答の程よろしくお願いします!(男性)
A まずは、あまりナーバスにならないようお勧めいたします。
確かにリムーバーや消しゴムの使用によって、革の表面のぎん面が荒れた可能性はあります。 これは特にシリアスなものではなく、染み込みが早まるので、濃く染みのようにみえるだけです。 それに新品の靴でも表面にはきっちりワックスがかかっておりますので、それも落ちているでしょう。
しかし、普通に使用してお手入れしていく間に、遅かれ早かれそのような状態にはなってくるものだとご理解ください。

それでは箇条書の質問に関して

@シミになるようになった原因はステインリムーバでしょうか? それとも消しゴムで組織を痛めてしまったせいでしょうか? どち らが可能性が高いとお考えになりますか?(後の教訓としたいと思うので)

>>ぎん面が荒れたという前提で、どちらも可能性はありますが、その使用の際の程度問題です。付け過ぎや擦り過ぎに気を付けてい ただければよいでしょう。


A仮にミンクオイルを塗ったままある程度放置しておくと自然に乾いて 次の手入れのときにはオイルが染み込まなくなってる、とい うことはないでしょうか?(希望的観測)

>>当分は、ミンクオイルよりクリーム(アニリン用が良いでしょう)だけで、お手入れしてみてください(リムーバーも使わずに)。 表面にワックスがのって、染み込みが軽減されるかと思います。それに、ミンクオイルは適さないです。


Bご紹介にあった「アドカラー」を塗ると、その上からはオイルが染み込んだりしなくなるのでしょうか?  (オイルを塗って色が染み込んで変わるってことはなくなるのでしょうか?)

>>アドカラーは表面に蓋をしてしまいますので、最終手段に止めておいてください。


C僕もつま先が減ります。「上のウエルトが減る前に修理する」とありましたが、その時は、アウトステッチは必ず切れているものと 解釈しても宜しいのですよね? すみません、何せ初めて手にした高級靴、ステッチが切れただけで履けなくなるような気がして・・・

>>このあたりは、解答しているつもりですが、切れていたら縫い直せばよいし、できれば、その前に補強していただく手もあるとい うことです。


<お手入れ品を使ってツヤがなくなりました>
Q 昔から靴が好きでとくにトラッド系でしたの30年以上前に 学生で東京にいたとき、原宿にクルーズというメンズショップ がありそこでパターンメイドの靴を3足作りました。 現在もピカピカの状態それぞれ年に2、3回はいています。 その他に20足の革靴を履いております。
靴の手入れは、クリナーでは汚れをこすりつけているようで もっぱらサドルソープによる水洗いをしてきました。 以前はKIWIを使用し現在はプロパーツを使用してます。 陰干ししてからシューキーパーを入れ、磨いていました。 これまでの手入れに間違いがなかったと自負しています。 水洗いするなんてとよく言われましたが・・・
最近、リーガルショップが新築オープンしたのでフラッとよって 手入れの小冊子をみて、古い靴墨を落とすことをしなければ と思い、リーガルのシューローションを購入しました。
早速手入れを開始しましたが、ピカピカの靴の表面が1枚膜が 剥がれたようになりました、当然ピカピカの表面がくすんでしましました。 この膜のようなものは革の染料なのでしょうか?(ガラス加工?) ガッカリして何か方法がないかと考えて、革を染めたらと思ったが 過去にエナメル用のリキッド靴墨をぬってやはり膜が剥がれ 自分で染めたが納得のいくものではなく没となったことを思い出し 止めました。翌日再度リーガルショップでリキッドタイプの靴墨を 購入し使ってみたが、仕上げにシューポリッシュで磨く際に 少量の水滴を使うと溶け出してうまく出来ずに、再度シューローションで 全て落として普通のクリームとポリッシュで磨きました。
もうシューローションは恐ろしくて使えません。 残念ながらもう前のようなピカピカが戻ってきません。 1足づつすればよいものを同時に黒4足もやってしまいショックです。
古い靴墨等を落としてからと思ったので多めに使用しなおかつ 結構力も入れたと思いますが、使用方法がまずかったのでしょうか?
普通のクリーナーのほうがいいのでしょうか?
貴HPでのステインリムーバーであれば良かったのかもしれません。 リキッドタイプの靴墨を塗ったうち2足は溶け出すことがなかったので 磨いてそのままにしてありますが、なんともビカビカ(ピカピカではなく) やすびかりしていていまいち気に入りません。
リーガルショップを見るより先に貴HPを見ていればこんな失敗は なかったと思います。
上記症状の場合これから出来る措置はどのようにしたらいいのでしょうか? 教えていただきたくメールしました。長文失礼致しました。 (男性)
A はじめまして。
まず最初に
「ツヤがなくなりました」
「ではこれでツヤが出ます」
というように特効薬があるわけではありません。 原因を調べて、それがわかった時点ではじめてどうすればよいか、 もしくは直らないか、という判断が下せます。
そのためには、革の種類、仕上げ方などの情報、そして使われた商品の情報がないこ とには、お答えのしようがありません。
使われた商品に関しての情報を持っているショップさんもしくはメーカーさんにお尋 ねになるのが筋かとは思うのですが、されたのでしょうか?
革に関しては”ガラス張り革”ということで間違いなければ、表面は樹脂塗料で塗装 されています。 仕上げがしっかりしていますので、普通どのタイプのクリーナーを使って問題になり にくい種類です。
”シューローション”というのは、クリーナーなのでしょうか? ”ローション”を辞書で引くと「多量のアルコールを含む化粧水」とありますが、成 分はいかがですか?
もし化学的変化であるとしたら、素人が直せるレベルではありませんので、そのまま アルコールなどを使って完全に落としてしまい、ワックスによるツヤで仕上げるしか ないでしょう。
逆に表面に不純物が付着して、ツヤがなくなったように見えるだけなら、中性タイプ のクリーナーか、薄めた中性洗剤で拭きとってやれば、ツヤが戻るかもしれません。


<シルバー色の靴、表面がぼろぼろに剥がれました>
Q はじめまして。
シルバーのパンプスを人から譲っていただいたのですが、 1度履いてみたら、シルバーのメッキがポロポロと剥がれてきました。
剥がれかたは、車のフロントガラスが割れたような形です。
シルバーのシンプルなパンプスはなかなか売っていないので、大切に 履きたいのですが、何か剥がれないよい方法はないでしょうか? (女性)
A はじめまして。
まず原因ですが、一言で言うと”劣化”です。
材質はおそらく革ではなく合成の素材かと思われますがいかがでしょうか?
アッパーがそのようになるは少ないですが、インナーソールやライニング(内張り) に合成の素材を使っている場合に、しばらく下駄箱に置いていて、暫くぶりに引っ張 り出してきて履いたらそのようにもろもろになって剥がれてくるというのには、よく遭遇します。
これは経時変化によるものですので、防ぎようはありません。保管方法などで多少の 延命はできるかもしれませんが、いずれは同じようになります。
では何故普通の靴のように革でできないかというと、シルバーというのは染めて出る 色ではないので、表面に加工するか顔料による塗りしかないんですね。
ですから、これにしてもぼろぼろにならないまでも、色がはげるか割れてきたりします。
このように物理的に無理がありますので、そのつもりで選ばれる必要があるでしょう。


<アンティーク仕上げされた靴のお手入れ>
Q はじめまして。
アンティーク仕上げされた靴のお手入れについて教えてください。
アンティーク仕上げされた靴を購入致しました。
通常のステインリムーバで汚れを落とすとアンティークのクリームまでが落ちてしまいそうです。
こういったものはどのようにすれば宜しいんでしょうか?
宜しくお願い致します。
※アンティーク仕上げ…多分、茶の革に黒のクリームが塗ってあります。
A まずは、購入されたショップさんにお聞きになられる事をお勧めします。

その上で、ステインリムーバーを使っても問題ない場合と、上に色をのせているだけならおっしゃるようにすぐに色が落ちる場合がある (ポリッシュで磨こうとして、その有機溶剤で色が落ちた場合も)
ので、まずは目立たないところで試して、できるだけサッと拭いてやる程度にすれば、問題ないでしょう。
ただここレベルですと何もせずとも、パンツの裾が擦れただけでも色は剥げるでしょうけど。
その後は新しいうちはアニリン用クリームだけが無難でしょうし、履きこんだら少々何を塗ってもそれなりの味になるでしょう。


<イールレザー(うなぎの革)のお手入れ>
Q はじめまして、○○と申します。男です。
最近イールレザー(うなぎ の革)ブーツを購入したのですが、牛革やスウェードとちがうのでお手入れの仕方が全くわからないのでまだ一度も履いていません。
靴を大事に 履くためにもいろいろな知識を理解した上で大切に履きたいと思っています。
どうぞアドバイスの方よろしくお願いします。失礼します。
A イールレザー(うなぎの革)は、ツヤがある場合はそれを消さないように気を付けて、

基本的にはアニリン用クリームでよいでしょう。
ただ構造的には強度はなく、引っ掛けたりしたらすぐに破れてしまうような、装飾的な意味合いが強いので、 積極的なケアによって、長持ちするという種類のものでもないかと思います。


<スムースレザー(表革)とスェードのコンビになった場合のお手入れ>
Q はじめまして。○○と申します。
靴の手入れをするようになってまだ2年くらいの初心者です。
いつもこちらのHPにはお世話になっています。
先日、スムースレザーとスエードが使われているブーツを購入しました。
ウエスタンブーツなのですが、履き口周りと、つま先、かかとなどが白のスムースレザーになっていて、 真ん中の本体部分は薄いグレーのスエードです。
スムースレザーとスエードがコンビになっているブーツの手入れについて教えてください。

ウォーリー・スエードカラーフレッシュ ニュートラルを使用して、スムースレザーにもスプレーしても大丈夫でしょうか? ダメな場合はスムースレザーの部分はM.モゥブレィ・デリケートクリームで保革するとして、 スエード部分の保革はどうすればよいのでしょうか?

防水スプレーは、ウォーリー3×3プロテクターがオールマイティなので使おうと思っているのですが。
どうぞよろしくお願いいたします。
A はじめまして。
まず、スムースレザーとスウェードのコンビになった場合は、スウェードカラーフレッシュリキッドというスプレータイプではなく、 スポンジで塗るタイプが、スムースレザーにはみ出さず塗るのに対応します。
ただ色が薄いグレーというのがちょっと難しいですね。
その場合は、ウォーリー・スエードカラーフレッシュスプレー ニュートラルでも問題ございません。
元々クリームを塗ることができない起毛革に、クリームの成分をスプレーで補うということですから、 スェードに掛けてはみ出したくらいの量なら、スムース部分にかかっても問題ないです。

ただ色が薄い場合は一応目立たないところで試してください。
この場合はウエスタンの白ですから、おそらく顔料でかなりしっかりと表面に仕上げが施されているのではないかと思いますので、 ナーバスにならなくても大丈夫でしょう。
そしてスムース部分はスムース部分で普通にお手入れしていただいたらよいかと思いますよ。
防水スプレーは、ウォーリー3×3プロテクターはどちらにもOKです。


<クラック(ヒビ割れ)加工のお手入れ>
Q こんにちは!初めまして!
お忙しいところ大変申し訳ございませんが、最近購入した靴のお手入れについてお聞きしたくメールしました。
靴はクリスチャン・ルブタンのヒール5cmのバレエパンプスです。
素材自体は牛革だと思うのですが、表面の色がゴールドで、もともとヒビ割れたような質感になっています。 見るからに『長く履けば履くほどゴールドの塗料?が剥がれていきそう』な感じがしてちょっと心配しています・・・。
結構いいお値段でしたのでお手入れ方法をお伺いしてから履こうと思っています。
こういった素材は何仕様のお手入れ用品を使えばいいのでしょうか?
宜しくお願い致します。
A はじめまして。
色はゴールドですが、クラック加工(ヒビ割れ加工)された靴のお手入れということで、解答させていただきます。
ヌバックとは、表革をバフして起毛させた革ですから、靴全体をヒビの部分のようにするとヌバックになるわけで、 簡単に言えば部分的にヌバックになっているということです。
ですからお手入れとしては、ヌバック(起毛)を優先するか、残った表革を優先するかです。

まず、少なくとも起毛部分があるので、クリーム類は避けて下さい。
ですから基本的にはスウェード用のスプレータイプでのお手入れになります。
クラックされていない残った表革のほうの乾燥が気になるようでしたら、ソフトナッパスプレーが適しています。 (全体に吹いていただいて結構です)
ソフトナッパスプレーが、どちらかと言えば潤いを与える役割で(デリケートクリームのスプレー版とでも言いましょうか)、 起毛部分に油分を含めた栄養を与えて、剥離を防ぎたい場合は、スウェード用のスプレー(無色でいいでしょう)をお勧めします。


<合成皮革の手入れ>
Q はじめまして,私は兵庫県神戸市の会社員で,○○○○と申します。
最近貴ホームページをはじめて拝見いたしましたが,Q&Aには載っていないようですので,メールにてお問い合わせをさせていただきます。

私はこれまで「革」の靴以外は履いたことがなく,とは言っても,別に高価な靴が好みというわけでもなく, リーガルの2万円弱のクラスの紐靴を手入れ・修理しながらずっと履き続けてきました。
革靴は好きでしたが,貴ホームページに記載されている丁寧な手入れのことなどはまったく知らず,ただ単に「靴墨」で手入れしていただけの素人です。
ところが最近「脱ぐ」・「履く」の繰り返しの多い職場に異動しました。 接客をしながら部屋に上がったり,外へ出たりしており,お客様はスニーカーとかサンダル履きですので,お待たせするわけにはいきませんので, まったく靴べらを使用する間もないほどです。
それで靴の傷みも激しく,とうとう本革の靴はあきらめ,いわゆる「合成皮革」の靴でかつ紐靴でない靴を履くようになりました。

「合成皮革」は靴墨やクリームの使用は厳禁で,固く絞った雑巾で汚れを落とすだけの手入れでよいと聞きましたが,本当はどうなのでしょうか?
貴ホームページで「ソフトレザー」と記載あるものは,「合成皮革」のことではありませんよね?
ただ世間一般でいわゆる「レザー」と呼んでいるのは「本革ではない」ということを指していると思っております。

まとまりのない文章になってしまいましたが,「合成皮革」の靴の手入れの仕方について,詳しく教えていただければありがたいです。
ほんものの革の手入・修理をされている管理者様に合成皮革の(安物の靴)のことをお尋ねするのは気が引けるのですが,よろしくお願いいたします。
A はじめまして。

靴の手入れというのは、靴を良いコンディション(見た目も含めて)で保つための手段です。
ですからこちらでは素材が革の場合は、お肌と同様、お化粧に例えて説明させていただいております。 ですから合成皮革の場合は、マネキンにどのような化粧が必要か?というのと同様の疑問になります。
日焼け止めや乳液が必要ないように、基本的にはしても効果はないということです。
見た目を変えるということで、黒のような濃い色ならポリッシュなどで色は多少きれいに見えるかもしれませんが、 おっしゃるように固く絞った雑巾で拭いて頂ければよいです。
靴墨やクリームの使用は厳禁ということはなく、多少はきれいに見せる効果はあるかと思いますが、 染み込んでコンディションが良くなるというわけではありません。
「ソフトレザー」は、文字通り一般的な牛革などよりデリケートな革(子羊など)を指します。
「レザー」は日本語に訳せば「革」でよいと思います。


<爬虫類系のお手入れ>
Q は虫類系の靴のお手入れ方法についてお聞きしたくメールいたしました。

クロコやアリゲーターのお手入れは、コクシージェルクリームを使っているのですが、
通常の革靴の様に、前のクリーム(油分)を取るという事はしないで、そのまま新たに塗っていって良いものなのでしょうか?
ひび割れの原因になるのでは? と気になっています。
A コクシージェルクリームの成分は、シリコンオイルというもので、塗り重ねていただいても問題ございません。
それにクロコやアリゲーターのような爬虫類系の素材は、”革”というより”ウロコ”のようなものですので、毛穴があるわけでもありませんので、 元々呼吸しているわけでもないとご理解いただいていいと思いますよ。

爬虫類系の素材は美しいツヤがあるのが特色ですが、そのツヤを消さない事だけを考えていただけばよいです。
そのツヤには2種類あり 、自然な方法(グレジング)でツヤ出ししたものと、ラッカー系のツヤ出し剤を使用したものがあります。
グレジングでツヤ出ししたものには、爬虫類専用のクリームを使って、汚れ落としから保革まで行ないます。他の物は、使わないほうが無難です。

ラッカー系のツヤ出し剤を使用したものには、爬虫類専用のクリームを含め、一切のクリーム類、防水スプレーも使用できません。 ツヤが消えてしまうのです。
では、そのツヤの出し方はどうやって見分けるのか。それが、これと言った方法がないんです。
もちろん、見ただけではわかりません。
ですから、目立たないところで試してみるしかないのです。


<コルク素材の中敷の手入れ>
Q コルクの中敷のお手入れはどのようにしたらよいか教えていただけますか?
また、水拭きなどは可能でしょうか?
仮に水拭き等した場合、その後は何か手入れが必要ですか?
(靴本体は、クリーナーで汚れを落としたら、クリームを塗りますよね。 このクリームに相当するような手入れが必要かどうかという意味です)
よろしくお願いします。
A 水拭きでも、だいたい何をしていただいても結構です。
ただ見た目あまりきれいにはならないでしょう。
表面をサンドペーパーで削れば多少はましになるかもしれませんが、すぐに汚くなるのでイタチゴッコでしょうね。
革には、水分も油分も必要ですが、コルクは基本的には”木”ですからね。
それにワインの栓に使われるくらい水分を通しませんから、薄めた中性洗剤を含んだ濡れ雑巾で拭いていただいて、 そのあと十分に拭っていただければOKです。
気をつけるとしたらカビくらいでしょう。
湿気とカビの栄養分となる足からの分泌物をなるべく除去していただいたらよいかと思いますよ。


<スウェードに付いた接着剤の除去方法>
Q はじめまして。 HPを拝見しまして、ひょっとしたら悩みが解決するかも!と思いまして、ご相談させて頂きます。

過日、日本では入手の難しいフラメンコシューズをスペインにオーダーし、1ヶ月待ってやっと届きました。素材はスウェードで、色はベージュです。
(スペイン製の毛足長めの裏革で決して高級靴用の物ではないと思いますが) よりフィット感を高めるために、いつも土踏まずの部分にウレタン(?)を入れるので、 その修理をとあるお店に依頼したところ、フィット感は高まったのですが・・・

あろうことか、その修理に使った『ゴムのり』を表面に垂らしてしまったそうでしみのような部分に加え、 ノリが垂れた後が細い線のようにこびり付いてしまっているところも出来ていました。
『完全に乾いたら持ってきてくれれば、専用の消しゴムで取れるから』と言われ 後日持って行きましたが、 結局その消しゴムでも取れず、逆に地の色が薄くなってしまって、余計その部分が目立ってしまいました。
そのお店では、薄くなってしまった部分を目立たなくするにはスプレーがいいと言っていましたが、ベージュは無いんだよねぇ、と謝っていました。
練習用には黒いシューズを使うのですが、舞台用にとベージュをわざわざ注文したので、本当にガッカリしています。

これは何かの方法(ノリの部分をとった後に薄くなった部分に補色するなど)の方法で目立たなく出来ますでしょうか?
もしも用品があればご紹介いただきたく、またそちらで直して頂けるようでしたら是非お願いしたいと思います。

ご多忙のところ恐縮ですが、ご回答の程、よろしくお願いいたします。
A はじめまして。

起毛系の素材に付いた接着剤の取り方にはかなり良い解決法があります。
接着剤が乾いてから擦って取ることに変わりはないのですが、その前にスウェード用の保革スプレー (具体的には通販で扱っている、WOLYスウェードカラーフレッシュスプレー ニュートラル  これ以外のものは試したことがないのでわかりませんが)を吹くのです。
そうするとおそらくその中に含まれた揮発系の成分で、スウェード用のワイヤーブラシで普通に全体をブラッシングしていただければ、 接着剤が簡単に取れやすくなります。

今回の場合擦って色が薄くなった部分がどうかはわかりませんが、とりあえず以上の方法で全体にスプレーしてブラッシング、 それでも補色したい場合は、同様のスウェードカラーフレッシュリキッドをお試しください。


<ガラス加工のお手入れ>
Q はじめまして!先日悩みに悩んで、Finの黒と茶のコンビのロングブーツを購入しました! とても気に入っているブーツなので長く愛用したいのですが。。。
ガラス加工なるエナメルより光沢が抑えられている加工がされているとの事で、 下手に手入れをするとせっかくの光沢がなくなると販売員から聞きました。
手入れ初心者なので、

1.初めて履く時の手入れ
2.普段の手入れ
3.シーズンオフの手入れ

をどうか教えて頂きたいのですが。。。
A 一般の教科書的には、普通のスムースレザー(表革)に準ずると言う説明がされます。

> 1.初めて履く時の手入れ
新しいうちに、手入れをしたほうがいいの?
お手入れによって汚れから靴を守る

> 2.普段の手入れ
手入れの基本的なこと(1)

> 3.シーズンオフの手入れ
シーズンオフ等の長期保管の際の磨き方 Part 1
シーズンオフ等の長期保管の際の磨き方 Part 2

ガラス加工と言うのは、ガラスの表面に濡れた革の銀面を密着させてまま乾燥して平板にした後、サンドペーパーで銀面を削り、 革の表面に無機顔料の入った塗料を塗布しアイロンプレスで艶出してあります。
ですから本来原皮にキズがあっても隠せるために開発された加工です。
つまり革の表面が塗料でカバーされているような仕組みですので、防水性がありますが、何をしても染み込んでいきません。
積極的なケアが功を奏しないので、あまりナーバスにならずに合皮と同じように水拭きだけでもいいんではないでしょうか。
下手にワックスを塗って、きっちり磨かないとワックスの磨き残しで光沢が減少することもありますが、拭き取れば元に戻ります。


<水牛革のお手入れ>
Q 先日、水牛革のブーツを購入したのですがお手入れ方法はどうすればよいのでしょうか?
A 基本的には普通のスムースレザーと同じでナーバスになる事はないと思います。
ただツヤがない場合は、蝋分を含んだクリームは使わずに、デリケートクリーム、ソフトナッパスプレー、
といったところでどうぞ。


<象革の手入れ>
Q こんにちは。私、静岡県在住の○○と申します。
貴サイトを拝見させていただき、ご相談させていただきたい事があったのでこのたびメールさせていただきました。
ご相談というか手入れに関する質問なのですが、「靴のお手入れ編」に既に掲載がございましたらお許し下さい。

教えて頂きたいのは象革の手入れについてなんです。ざっと拝見したところ、ほとんどの皮革についてケアの情報が掲載されていたのですが、 象革については見当たらず・・・。
私のイメージでは、普段の手入れは、固く絞った雑巾や乾いた布などでふいてあげて、保湿はデリケートクリーム。 局部的な汚れなどには少量のステインリムーバーでさっと拭いてあげる・・
と考えているのですが、もしもこのやり方に間違えやよりよいケアの方法があったらご教示いただけると幸いです。

品は財布なのですが、貴重な皮革とのことで大切にしたく思いまして・・・・。 中古品で譲り受ける予定なので、手元に届きましたらまずは手入れをしてあげたいと思っています。
なんだかご相談だけになってしまってすみません。
まずはご相談まで。
A はじめまして。

一言に象革と言っても、仕上げ方に多少バリエーションがあるみたいで、一番その風合いを生かしたものは、起毛したような感じになっていると思います。
ですので対応としては、起毛系のそれ(ワイヤーブラシ、スウェードカラーフレッシュスプレー等)で行っていただければよいかと思います。
ツルンとしていたら、お書きの方法でよいでしょう。


<シュリンクレザーの磨き方>
Q はじめまして。
川崎に住んでおります○○と申します。
靴のことで困っており、ホームページを拝見させていただきました。
Q&Aに同じような内容を見つけられなかったのでメールさせていただきます。

KOOSのロングブーツの磨き方を教えていただきたいのですが。
私の持っているのはこちらのシュリンクレザーのキャメル色ですが、去年、もう少しつやが欲しいお思いミンクオイルで磨いたところ、 シュリンクのシワ?部分に入ったオイルが白く固まり、磨いてもブラシでこすっても取れなくなってしまいました。
日がたてば取れやすくなるかと思い、少しおいてみましたが拭いてもこすっても取れません。

これはリムーバーで除去するのが正解でしょうか?
広範囲にミンクオイルをつけてしまった為、ブーツ全体が白くなってしまいました。
ある靴屋さんのアドバイスどおりやったのに、間違いだったのでしょうか?
この白くなったオイルを除去する方法と、シュリンクレザーにツヤを出す為の正しい方法を教えてください。

どうぞ宜しくお願い致します。
A はじめまして。

どのようなお手入れ品を使うかというのは、革の種類とそのなめし方・仕上げ方に大きく左右されます。
シュリンクというのは加工タイプの識別で、シュリンクの何々レザー、何仕上げというところがないと答えようがありません。
詳しくは↓をまずご参照の上
http://www.shoe-riya.com/qa_care_basic.html#qa_014
最後に凸凹があるので、そこに溜まり難いものを、液体のものかスプレー式の物を選ぶということになります。

ツヤが出るということは、いかに表面が平らかということとイコールで、シュリンクでツヤというのはある意味矛盾しています。
表面の仕上げにかなりの顔料でコーティングでもしないと無理ではないかと思います。


現状の回復ですが、ミンクオイルのような油分の多いもので染みにならないということから、顔料仕上げと判断すれば、 洗っても問題ないので固まったミンクオイルを落ちやすくするためにぬるま湯で中性洗剤を薄めて、 豚毛のブラシを使ってさっと洗うというのが一番効果的かとは思います。
ただし、現物を見ていない、あくまでお書きの情報からの推理での判断ですので、あとはご自身で考えて、 リスクの回避に目立たないところで試すなりされたらよいでしょう。


<バッグに中張りがなく、革の裏の毛が服に付着します>
Q 黒のバックですが中に布がない皮むき出しのため皮の裏側の毛が洋服に付きます。
ガムテープで取ってはみたものの限がないというか、皮がダメになるのではとおもいます。
粉のような感じで付くので使えません。
デザインに惹かれたのですが使用できるようにするには…?
ぜひ 良いアドバイスをお願いします。
A ご照会の件は、こうすれば直るという特効薬はありまません。
ですから、工夫してみるしかないです。
それを一種の起毛した状態と考えれば、起毛が寝てしまうためスウェード等には使ってはいけない乳化性のクリームで起毛を固めてしまうという逆転の発想はいかがでしょうか。
その中でも比較的油分の少ないシミになり難いアニリン用クリームが最適ではないかと思います。
保革にもなりますし試してみる価値はあるでしょう。


<合成皮革に防水スプレーをしたら・・・>
Q (1)はじめまして。
かなりいそいでるので、要件からはいります。
今日、明日と出かけるのですが、雨が降っているので、子供の新しいブーツに防水スプレイをふりました。合皮の黒いブーツに白いスプレイの跡が後から浮き出てきてびっくりしました。
間違って布製品用のシリコン系防水剤をふっていました。
ブーツを傷めず、はがす方法はないものでしょうか?
よろしくお願いします。


(2)はじめまして、ご指導よろしくお願いします。
安いボアブーツ(黒)をオークションで手に入れました。
素材は「ケミカルスウェード」ということですが、これって、要するに、合皮ですよね。
でも、せっかくの縁だから、少しでも長く履きたいと思います。市販されている防水スプレーをかけてみようかと思うのですが、だめでしょうか?
スポーツバッグや傘を買ったら、スプレーをかけるようにしています。革の靴は、新品のときに、クリームを塗っています
A 防水スプレーの注意書きに、合成皮革は対象外になっているはずです。
スプレーの成分が、化学的変化を起こす可能性があります。
それに合成皮革には防水スプレーは必用ありません。


<スエードブーツに、インディゴ染めのジーンズの色が移った>
Q ベージュのスエード(ヌバック?)ブーツの足首に、 インディゴ染めのジーンズの色がうつってしまいました。
どのように落とせば良いのでしょうか?
A 結論から申しますと、難しいですね。
相手は染める事を目的とした染料なので、きれいには落ちないでしょう。
擦れただけで濡れていないなら水を使って洗うような行為は、 逆にしっかり染まってしまう可能性のほうが高いので、 消しゴムのような物で擦って落とすのが無難かと思います。
多少はましになるか・・・?


<プルアップレザーのお手入れ>
Q 突然のメール、失礼いたします。
靴の修理・百科事典をいつも興味深く拝見しております。

さて、先日 amazon にて BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS の6インチブーツを購入いたしました。 同ウェブサイトによると、 材質にはプルアップレザーを採用しているそうですが、そのメンテナンスについて詳しい記述がありませんでした。

そこでインターネットでを検索したところ、プルアップレザーは油分を多く含んでいるため手間がかからず、 購入からしばらくは乾拭きで十分であるとの記述が多く見られました。 しかし、油分が不足した場合については意見が分かれていました。 いずれも少量を薄く塗布すべきであるという点では一致しているものの、使用するものについてはニュートラルのクリーム、ミンクオイル、 アニリンカーフクリームなど相違が見られました。

靴の修理屋様におかれましては、どのような手入れがふさわしいとお考えでしょうか。
ご教示いただければ幸いです。なお、購入したブーツについては週に1、2回程度の使用を想定しております。

お手数をおかけして恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
A プルアップレザーはオイルを染み込ませていますが、革の正体はヌメ革です。
ですから基本的にはヌメ革に準じますね。
油分は、そうそう簡単には抜けないですが、水分は簡単に蒸発します。
乳化性のクリームも水分が抜けてしまうとカチカチに固まりますからね。
それにそれほどツヤのないマットな感じの方がらしいとすれば、ワックス分を含まない方が使うのには無難でしょう。
ですから僕なら基本的にはデリケートクリームだけですね。
手にとって靴全体に指で塗りこんでやります。
たまに油分を補うならベタつかないWOLYのヒマラヤワックススプレーがバッチリでしょう。
これが毎日革と向き合っている者の現場の意見です。

お手入れにこれだけが正解と言うのはないとは思いますし、色々な意見がありますが、ただ水分の補給は絶対条件です。
考え方としては↓をご参照ください。
「他で聞いた方法、どちらが正しいのでしょう」


<パテント(エナメル)に隣の靴の色が移った>
Q 初めまして。
お気に入りのパテントのハイヒールに隣においていたクロのレザーブーツの色が移ってしまい、とても困っています。
なにか良い方法がありますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
A アクシデントで何かが付着してすぐ、ということならまだ落ちるかもしれませんが、 このようなケースでは時間を掛けて染み込む様に付着していますので、残念ですが手の施しようがありません。

お力になれず申し訳ありません。

en ここに書かれていない悩みがありましたら、メールでお問い合わせください。 en


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