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〜靴と足のこと編〜


靴の種類別に則した質問 編




<靴の種類はどのくらいあるの>
Q 初めまして、私は、小学5年生で、今、夏休みの宿題で、靴のことを調べています。
聞きたい事が、2つあります。
1つは、日本には、何種類くらい靴があるんですか。もう1つは、世界には、どんな靴があるんですか。 教えてください。 (小学生)
A さて、日本には何種類くらいの靴があるか、世界にはどんな靴があるか、ということですね。 でも、現在世界で売られている靴の種類は数えきれないほどたくさんの種類があります。
そこで、靴の基本的なスタイル(こうぞう的な違い)によって、仲間別に分けてみます。
そうすると、次の7種類の仲間にまとまります。
(1)サンダル
(2)スリッパ
(3)ケロッグ
(4)パンプス
(5)モカシン
(6)ブーツ
(7)オックスフォード型短靴

シューフィルというwebサイトの中にある「百靴事典」というコーナーを参考にしてください。
アドレス: http://www.shoephile.com/data/hello/dictionary/contents.html

<1、サンダル>:アッパー(足を包む革)が紐やベルトで作られ、足の甲の部分が完全に被われておらていない、甲の露出性の高い はきもののこと。
靴の原型の一つで、その歴史は古く、古代エジプトにも見られ、ヨーロッパでは古代ギリシア、ローマ時代からはかれていた。
語源は、ラテン語の「サンダリューム(sandalium)」、古代ギリシア語の「サンダリオン(sandalion)」であると言われている。 また、サンダル式のはきものは、様々な民族のはきものとしても見られ、日本の下駄、草履もサンダルの一種とも言える。
元々は、熱砂から足を守るために考案されてといわれているが、古代ギリシアやローマにおいては、貴族や僧侶など身分の高い人たちが 着用し、熱砂の上を歩く必要があったはずの奴隷は裸足だった。
靴が実用より文化の産物であることを語っているが、時代の変遷と共にサンダルは着用されなくなり、足を被うスタイルのシューズに変 わっていく。現代のようなヒールのあるサンダルが登場したのは、1930年代のこと。
ヒールのパンプスもこの頃、ファッションとして登場しており、そのデザイン・バリエーションの一つとして生まれたものと思われる。 甲の開放性が高いことから夏用の靴として着用されるのが一般的だが、イブニングシューズとしての用途もある。
またカジュアルの領域でもサンダルは不可欠で、タウンだけでなく、レジャー用、リゾート用にも広く愛用され、その他スポーツ・サンダ ル、健康サンダルまである。

<2、スリッパ>:直訳すると、「滑るもの」という意味で、滑り込ませるだけで簡単にはける室内用のはきもののこと。
普通は締め具も留め具も用いず、踵がないのが一般的なスタイルだ。用途によって寝室用、浴室用、旅行用など種類がある。

<3、ケロッグ>:これもたいへん古いもので、オランダの木靴が典型的。
スゥーデン、ノルウェーにも同様の木で作った履物があり、現在も使われている。
そもそもケロッグの由来は、水や泥から靴を保護するためのもので、靴の上から履いていた。

<4、パンプス>:言わずと知れたハイヒール。
起源はイギリスで、荷車のレバーをポンプの腕を押すように足で踏んで車を止めたので、ポンプが変化してパンプスになった。現在でも英 語では Pump である。

<5、モカシン>:これも非常に古くからある。〃モカシン〃の意味は、ネイティブアメリカン(インディアン)の〃足を被う〃という意味。

<6、ブーツ>:由来は乗馬の際に足を保護するために革のすね当てを使用したものが、一体になった。

<7、オックスフォード型短靴>:足のくるぶしより下の丈の、ヒモ付きの靴のこと。
学生の制靴や、仕事でお父さんが履く様な靴。日本語では「短靴(たんぐつ)」。
17世紀、英・オックスフォード大学の学生が、当時のブーツに反対して短い靴をはき始めたことからこの名前になりました。

こんなところです。
わかりにくいところは、お母さんに解説してもらってね♪


<幼児の靴の選び方>
Q 最近、子供がやっと歩くようになり靴をえらんでやりたいのですが、 ある本を読みましたところに本の靴はぺらぺらで粗悪であるので、しっかりとした革の紐靴がよいとかいてありました。 しかし、実際ちゃんとしたフィッテングをしてかいたいのですがなかなかみつかりません。 どうしたら、そのような店にであえるのでしょうか?よろしくお願いします。(女性)
A 今回は「新しい靴と足の医学」城南病院院長 石塚忠雄著より全般的な情報を記しておきます。

「まず、子供さんを無理に歩かせようとするのは、賢いことではありません。 幼児は肉体的、精神的準備が整った時点で自然に歩くようになるものです。
故に、幼児を自然な状態に置き(これは決して放任するという意味ではなく)、じっくり観察する。 幼児が一人歩きをするようになるのは、生後10〜18ヵ月という個人差があることを母親は知る必要がある。
子供は、室内にいる時はなるべく裸足で歩くことが望ましい。
子供を持った親に対する忠告は、足に適度の刺激を与えてやると子供の頭が良くなるという事実である。 欧米においては、このことを学校の教師がよく父兄に伝えている。 「良い子供だと言って褒める時に頭を撫でてやるよりも、子供の足をもんでやることを試みるべきであると」と。 足に加えた心地よい刺激は、必ず脳に波及し、脳から発せられた刺激が全身に伝わり、心身の活性化をもたらすのである。
新生児がミルクを飲みながら、無意識に手足を突っ張ったり縮めたりする屈伸運動をミルキングアクション(Milking Action)と名付けている。 これは筋肉に並行して走る血管系を刺激し、静脈血を心臓に送り返すために行なう無意識の筋肉運動である。」

足にはツボがあって、特に指先は頭のツボですので、軽くつまんであげたり、プルプルしてあげると喜びますよ。
続いて、靴の選び方を。
「形は靴の先、いわゆる前足部が扇型に広がっているものが良い。 それは靴を履いたときの状態で、小児の足が靴の中で自由に動き、足の指の成長を妨げない配慮から、扇形の靴が理想的である。
大きさに関しては、小児の足は長さにおいて1、2歳で1年間に2センチも伸びることがある。 この様な点から、ベビー靴は足の発育を十分考慮に入れて、足の真の長さよりも1〜1.5センチ大きいものを選べば、6ヵ月以上の使用に耐えられるものと思われる。
かかとは高くなく、靴底も十分な丸みを持った素材であること。 靴の舌の部分は紐で調節し、母親が靴を履かせる時、必ず足の状態に合った強さで紐を結び、足にしっかり固定させることが重要である。 しかし、十分に余裕のある靴といっても大きすぎるのは、歩行の度に敷居や階段などにつまずいて転びやすいので、2センチ位を限度とする。
小児の足が大きくなって履けなくなった靴かどうかをテストするには、靴内部の爪先上の表面に、 擦れた跡ができて溝が感じられるようになれば、その靴はその子には小さすぎることの証明である。
小児の足はきわめて柔らかく、俗に言えば〃なまこ〃のような状態である。 この発育途上の柔らかい足を保護するためには、それに相応する柔らかい素材を用いるべきであり、 固い素材で足を締めつけるようなものは決して使用すべきではない。
靴の内側、外側供に柔らかい素材で被い、保温と汗の発散等に意を用いることが肝要である。 小学生以上になると、雨の日も外出するので、雨水が染み込まないように、防水素材で靴の外側を被う必要がある。
小児が歩行する際、かかとを上げて前足部で地面を蹴る場合、足の底面と地面との角度は普通、最大50~60度である。 つまり、小児の靴底は爪先の部分にあまり抵抗がなく、50~60度位曲げられる固さが必要ということになる。 このようなことから、靴底の柔軟性の目安としては、大人の手であまり抵抗がなく90度位まで簡単に曲げられるものが適当な弾性強度であるとされる。」

どうも、堅苦しい文章ですが、家では裸足で(靴下も滑るので履かせるならその点を気を付ける)、外に出るときは地面のでこぼこや、 危険物から足を守るために、底にある程度固さがあって、でも屈曲性もあり通気性もある素材(つまり、革ですね)で、 内側は柔らかい素材で保護されて、紐でしっかり固定できる靴が良いということです。

人間の身体というものは、良くできたもので、〃使う〃ことによって、完成されていくものなんですね。
足も土踏まずのようなアーチは、筋肉や靭帯によって形成されていますので、歩くという行為を通して生まれてきます。
ですから、一番自然な形で足を使うことが出来る素足が、この面に関しては良いでしょう。
ただ個人差があって、生まれつき筋肉や靭帯の弱い人もいますので、このような場合には、靴や足底板 (凸凹のある中敷き)によってサポートする場合があります。

具体的な情報の欲しい方は、ご連絡ください。


<幼児靴の選び方>
Q (1)幼児用の靴を探しています。
しっかりとした皮の靴で、12センチ、かかとが硬く、ハイカット、土踏まずで曲がり、つま先に余裕がある靴が欲しいですが、 田舎に住んでいるため、なかなかお店には欲しい靴はありません。
歩き初めで、つめが、まきづめきみなので、よい靴を履かせたいと思いますが、お勧めのサイトがありましたら、おしえていただけますか?

(2)2歳になったばかりの子供の足についてです。、靴屋さんでサイズを測ってもらったところ、 左13.8cm、右13.5センチで左の親指が若干長いようです。
その際、右足の人差し指が外向きになっているのか、中指が内側に入っているのか、 中指が人差し指の下に重なったかんじにくせがついていることがわかりました。
ひどいというほどでもないと思うのですが、その後家で裸足にしていますが、 やはり、ときどき見ると指が重なっています。靴を履いていると足の様子が わかりにくので少し不安です。歩きはじめたのは1才2ヶ月です。
これからどういう点に気をつけて靴選びをしたらよいでしょうか?アドバイスをお願いします。
今のところ14cmでは小さく15cmになるのですが、急に1cmも変わるとつまづきそうな気がするので 14.5cmがよいのでしょうか?ハーフサイズ展開していないメーカーもあり、中敷で調整すれば問題ないのでしょうか? 中敷って長さを調整できるのですか?

(3)幼稚園指定の運動靴がよく上履きにつかわれるバレーシューズのような底が薄いゴムのペラペラなものなのです。 サイズも1cmきざみのものしかありません。ワイズも足は3Eなのですが靴は2Eです。
園庭が土なのだけが救いです。
今のところ1cm大き目のものを求めて、少しでもクッション製を高めるようにと思い中敷をいれています。
しかしあと5mm足が大きくなったら、中敷を入れるときついし、とるとゆるい。 くつをサイズアップすると中敷を入れてもゆるいという状態になるように思います。 なにか良い改良方法はございますか?ご教授下さい。
園に対しては只今指定靴の変更をお願いしておりますが、なにぶんマンモス園なので時間がかかりそうです。
よろしくお願いします。 (女性)
A (1)この方面は、自分に子供がいないせいもあって、経験としてはあまりお役に立てそう にないのですが、実用としての良い靴という意味では、思うところがあります。
日本製のものを選ぶということです。
一昔前は、靴の分野では海外に比べると色々な意味で質の落ちるものが多かったですが、 今日では各企業非常に努力しているので、見劣りするものではありません。
それどころか、日本人の足の特徴という意味では、こちらの方が適しているでしょうし、アドバイスを元に選べて、 手に入りやすくアフターも期待できるでしょう。
アシックスなんかいかがでしょうか。
確か子供靴専門のブランドを作っていたはずで、そのサイトも見たことがあります。 学生の時にサッカーをしていたのですが、アディダスやプーマなどのスパイクを履いたあとにアシックスを履いたのですが、 その履きやすさに感動したことがあります。
どうぞ、良い靴にめぐり合えますように。

(2)靴は言わずと知れた前が扇状になった指を左右から圧迫しない、靴の中でパーができるようなものですね。
そして肝心なのが関節や筋肉・靭帯が未発達なため、足首の辺りからホールドしてくれる タイプがサポートにもなり足が靴の中で泳ぐようなことがなく、自然な歩き方ができます。
ソールは、足を地面にある障害物から守るだけの役割は果たしながら、 自由に曲がってくれるような柔らかさがあるほうがよいです。
屋内では裸足はいいですね、ソックスは滑るのでなしで。 (靴を履く時は子供用にあるのかどうか知りませんが5本指ソックスがあればお勧めです) 指で踏ん張るというのが大切なんです。
ご自分の手で想像していただいたらわかると思いますが、逆立ちしたとして指はどのような状態だったら安定するかというと、 閉じた状態より開いた状態だと思います。
足も当然同じで、指で踏ん張ろうとすると自然と開こうとするわけです。
これを無意識にするということが大切で、もちろんまだ2歳では言っても意識的にすることは無理でしょうからね。
そうすることによって、自然としっかりとした足になっていくと思いますからご安心を。
少し大きめでも足をしっかりと包み込んでくれる靴なら、靴自体はどこでも曲がるような素材ですので、 足の曲がる位置で曲がってくれますから、かかとが浮かないようにさえすれば、足に負担はないと思いますよ。
ただ、確かにつまづく可能性もあるので、タイミングとハーフサイズの両面で、うまく乗り切ってください。
中敷は先が細くなっている靴に施す場合に効果があるものですし、それでサイズ自体が調整できるというわけではなく、 無理に履くための方便でしかありませんので、過信されませんように。

(3)はじめまして。
そうですね、許されるのなら一番効果的なのは甲の部分にゴム製のストラップを取り付けることでしょうね。
修理の店でお尋ねになって、材料を持っていなかったら、洋裁の材料で構いませんので材料持込で縫うだけ縫ってもらったらよいでしょう。
靴自体はどこでも曲がるような素材ですので、足の曲がる位置で曲がってくれますから、 かかとが浮かないようにさえすれば、足に負担はないと思いますよ。


<ビルケンシュトックのサイズが大きいのですが…>
Q BIRKENSTOCKの靴を買ったのですが、店員さんに1サイズ大きめの物を薦められました。 『踵がすかすかなのですが?』と聞いたらBIRKENSTOCKはピッタリしたサイズはダメなんですと言われました、そういう靴だとの事。 (靴と言うより、サンダル感覚!サンダル屋さんだから?)前々からBIRKENSTOCKのデザインが好きだったので、 半信半疑のまま買ってしまいました、しかし、長い距離を歩くと疲れるは、踵は擦れるはでぜんぜんダメだこりゃ!
しかたなく、中敷きを敷き冬用の厚手の靴下を履いて調整したのですがまだ踵に数ミリの隙間があって、しっくりきません。 なんとか調整する方法な無いでしょうか?
もう、結構履いてしまったのでいまさら交換してもらう事もできないし、 かと言って28000円もした靴を下駄箱の肥しにもしたくありません良きアドバイスをお願い致します(男性)
A 28000円ということは、パサディナですね。 ヒモのあるタイプでしょうから、ギュッと絞めてもかかとの部分は擦れますか?もしそうならば、ちょっと問題です。
普通、サイズの調整はやっぱり中敷きでする(前の半分だけに入れたほうが効果的。 かかとの部分まであると、浅くなるので)のですが、それは先の細くなっている靴だから効果があるのであって、 ビルケンシュトックのように、先の丸い靴にはあまり効果的ではないでしょう。 それに、あのインソールの型が逆に足を前に押し出す役割を果たしているかもしれません。

ですから、大きめを勧められた店員さんには、疑問を感じます。ただ、底 の厚い靴にありがちな( 「靴ずれして困っています。」 参照)パターンもチェックしてみてください。 それから、長い距離歩いて疲れるのは、あのインソールの型に原因がある かもしれません。 人間の足は3つのアーチからなっています。そのアーチ がクッションの役割を果たしてますので、 そのアーチに沿って造られたインソールだと、そのクッション性が機能しません。

ですから、あのようにアーチに沿って造られたインソールは柔らかい素材でないと、かえって疲れたように感じるかもしれません。 (ドイツのマイスターが処方するインソールは、アインラーゲンといって、主に矯正の役割を求められますので、固い素材を使います) さて、これだけの事を考えてまだやっぱり大きいと思われるのでしたら、これはお店に聞いてみないとわかりませんが、 インソールだけ、合ったものを購入できないでしょうか。

それを今の靴に入れて、できればかかとの方に目一杯付けた状態で固定して(ゴム・革用の接着剤か両面テープ) 履かれるか、それが無理なら今のインソールのかかとの部分を少し削ってみる方法が考えられます(かかとの方に少しずらせる)。

上記の方法はかなり無理のある事もリスクとしてお考えください。ミスフィッティングの完全な解決法は交換しかありません。 そんな中でできるだけの事は書いたつもりです。もし、リスクを承知でこの方法を試されたら、その結果を是非お知らせ下さい。


<ブーツの足首が痛いのですが>
Q ブーツを買ってはいたら革がかたくて足首の上の方が痛くなりました。 革を柔らかくする方法はありますか?自分で出来る方法を教えて下さい。(女性)
A 革が固いというのは、2次的な要因で足が痛くなっている直接の要因は、 おそらく歩く際に靴が〃く〃の字に曲がりますよね(地面を蹴る直前)。 その時に、革が折れ曲がって食い込むようになっているのではないでしょうか。(他の原因の時はまたご連絡ください)
その癖を直してやればよいのですが、ご指摘の通り、革を柔らかくしてやります。 ストレッチスプレーという革を伸ばすために使うスプレーがありますので、それを使ってみてください。

次に手でもむようにして、折れ癖を少しでもなくすようなイメージで、革の芯を抜いてやります。
そして次に履かれる際に、もう一度スプレーをして、痛くなりそうなところに、布などでクッションをあてがう工夫をして履いてみてください。 決していきなり長距離にならないように、ご近所の買物かなにかで、試してみてください。
本来なら、ストレッチャーという機械にはめて、矯正のようなことをするのですが、 そのかわりに足を使うわけですから徐々に慣らしていかれることをお勧めいたします。


<ミュールが歩きにくいのですが>
Q ミュールなんですが、指の付け根の部分に2本と甲の部分に1 本のストラップが付いているものです。
土踏まずのカーブがフィットしていないので、すぐ脱げそうになってしまい、ちゃんと歩くことができません。 普通の靴だったら中に何か入れたりすると思うのですが、サンダルなどの場合は修理できないものなんでしょうか。
修理できるとしたらどこでもやってもらえるものなのか、幾ら位かかるのかなどを教えて下さい。 宜しくお願いします。(女性)
A はっきり申しますと、ミュールやサンダルは、歩くのには適しておらず、ヒールのカーブだけの問題ではないと思われます。
ですので、長い距離を歩く際には履き替える、さらにミュールに限りませんが選ぶ際にもフィッティングということを考えて慎重に選ぶという姿勢が必要でしょう。
これを踏まえたうえで、何かするとすると、中敷きが指の付け根あたりまではあるでしょうから、それをめくって中に1枚ひくしかないでしょう。 サイドから見えないように、縁を薄く削ってやりますが、その分効果も失われます。
修理の店なら、おそらくやってくれるでしょうから、お尋ねください。
費用は1000円位かと思います。


<サンダルのストラップがきついです>
Q こんにちは。
最近買った靴で悩みがありどうしたものかとネットで探したところ貴方のHPに辿り着きました。
バックストラップのヒールのサンダルですが、バックストラップは、足首後ろにくる部分のみがゴムになっています。 このゴムのあたりがきつくて足首のうしろが痛くなってしまうのです。
その部分のみ取り替えるかゴムの伸縮性をのばすことはできますか?
履かないときにはストラップ部分を靴の底までまわしてゴムが伸びた状態で2週間ほど保管していましたがが、 そう簡単には伸縮はかわりませんでした・・・。
よろしくお願いします。 (女性)
A この問題は、簡単そうで結構シリアスです。
確かにゴムの部分を何とかすればうまくいきそうですが、伸ばすのはできないですね。 ですからもう少し長いものに取り替えられたら一番よいのですが、同じような素材がないと思われます。
一番どこでも対応可能な修理で考えられるのは、ストラップ部分ではなく、前の幅を少し伸ばしてやることです。 サイズが小さいと考えたら、そうすることにより、足が前に少し入り込むので、かかとの負担は多少は軽減されると思います。
あまりお役に立てませんが、こんなところです。


<ウエイターに適した靴は?>
Q 私は現在大学四回生で、今春から飲食店のウェイターとして働くことになりました。
そこでちょっと高くてもよい靴を購入しようと思っているのですが、良い靴選びの方法はありますか? 1日に一万歩以上歩いても大丈夫な黒の革靴で考えています。
良いアドバイスをよろしくお願いします。(男性)
A 僕も学生時代にその手のバイトをしたことがあります。そこで、考えなければならない点は
(1)長時間立っている
        ↓
・クッション性があって疲れない。
・通気性があってむれない。

(2)床の状態は?
        ↓
・濡れる可能性があれば、水に強い。
・滑らない。
・音がしない。

それぞれをすべてカバーするのは難しく、たとえば通気性を重視するとアッパーもソールも革が良いのですが、(2)の条件に反します。 クッション性があって、水に強いのはラバーソールですが、通気性に乏しいです。
(1)重視なら、アッパー、ソールは革で、製法は前中にクッション材の入ったグッドイヤーウエルト製法の靴を。 かかとは全面合成ラバーがよいでしょう。
(2)重視なら、アッパーは革で、ソールはラバーソールが良いでしょう。

お店の状況をみて、どちらを重視されるかはお決めください。
それから、できれば最低でも3足くらいをローテーションして履かれることをお勧めいたします。


<美容師(立ち仕事)に適した靴は>
Q HP拝見させて頂いています。
私の仕事は美容師です。毎日、立ちっぱなしで作業してます。 それで靴にはとっても悩んでいます。
以前まではドクターマーチンの厚いソールのものを履いていたのですが靴の中がボロボロになって来たのもあり、 重いのも疲れる原因かと思い、最近、ビルケンシュトックに代えました。 ビルケンは前から持ってるのですがこれで仕事をするのは初でまだなんとも言えませんが...
ちなみにサロンの床はとっても滑ります。今の時点で新しいビルケンはよく滑るのでちょっと困ってます。(笑)
で、質問なんですけど美容師に合った靴ってどんなものがいいんでしょうか? (女性)
A 美容師さんの靴ですか・・・、美容師の経験はございませんので、想像ですががまんして下さいね。
まず構造的な事に関しては、動線を引いたら我々の職業と比較的似てるのではないかと思います。
僕の場合もほぼ立ちっぱなしで、カウンターの前で靴を逆さまに固定できる金台の周り90度くらいをうろうろします。 それからマシンの前まで数歩歩いて靴を削りまた帰ってくる、という繰り返しです。
ですから、動くというよりは直立している時間が非常に長いと思われます。
足を圧迫しない、ヒールのないものはもちろんですが、経験上、足に直接触れる部分(インソール)は、固めのほうが疲れないですね。
これは柔らかすぎる布団で寝るとかえって疲れが取れないのと似ていると思います。 そして、ビルケンのように足の裏の凹凸に沿ったフットベットが全体で支えてくれるので楽です。
それから動かないということは、靴の中の空気が循環しにくいという事ですから、通気性のある(メッシュやサンダルなど)が好ましい。
ちなみに僕はビルケンのサンダルを履いて仕事をしています。
滑りに関しては、床に塵は多いですが、髪の毛のそれに比べれば、比較にならないでしょう。 それにこちらは水を使いませんので、それに関してはビルケンのようなスポンジタイプのソールは弱いです。
裏に細かい凹凸のある柔らかめのゴムを張られたら、滑りからは開放されます。
デザイン的には、清潔感やおしゃれなどあるでしょうから、一概には言えないですが、表革のほうが起毛系より手入れは楽でしょう。

ざっとこんな感じですが、お役に立てば幸いです。


<エンジニアブーツが歩きにくい・ウエスタンブーツは歩くための靴ではない?!>
Q (Q・1)
はじめまして。新潟県在住の○○と申します。ホームページを拝見して丁寧に説明されており大変勉強になります。
靴の相談ですが添付画像はチペワのエンジニアブーツです。
このブーツを新品で購入しましたが、右足はサイズぴったりで歩いても問題ないのですが 左足はサイズ的にはぴったりですが歩く度に踵が中で浮き、とても歩いていられません。
脱げそうなかんじになり少し歩いただけで足がつりそうになります。
そこでこのブーツを買ったお店に聞いたところ 次のアドバイスがありました。
スノボーやスキーブーツのインナーパットを使うとゆうことです。
このパットはつま先、踵、くるぶし、こう、すねなど用途別に揃っているそうです。
もうひとつは、フィッティングシート(厚みを選べるものもあり、自分で切る。 カット型紙が付く場合もあり)で好みに調整とありました。
靴の専門家からみてご意見ならびにアドバイスを頂戴したいのですが。
またこのような症状の靴を直すことは可能でしょうか?可能なら費用等をお聞かせください。
購入して間もないですが、まともに履いて歩いたことがなく大変切ない気持ちです。
以上宜しくお願いします。

(Q・2)
トニーラマのカウボーイブーツ購入を検討しています。
ところが知人より、「このブーツはもともと乗馬用のものなんだ。
だから街中をテクテク歩くのには不適だよ」と警告され、ためらっております。
本当にこれは正しいのでしょうか?
トニーラマのブーツを実際に試し履きところも無い為、どうしたものかと思案にくれているところです。
普段履きの「実用」として購うのは避けたほうがよろしいでしょうか?
A (A・1)
「エンジニアブーツ」というのは、平たく言えば「工場で履く安全靴」ですから、落下物などから足を守るために頑強にできていて、 その分足に副って曲がってくれなかったり、革が伸びなかったりと、履き心地が悪くて当たり前という前提に立たれたほうが良いでしょう。
実際にそのような工場では、足を痛めてそれが問題になっているという話も聞きます。
その上で何かを施すとしたら、足のつま先に詰めるのは避けていただいたほうが良いので、それ以外でお試しください。

(A・2)
それを言い出せば、女性のハイヒールなどは決して街を歩く靴ではない、ということになります。
ウエスタンブーツも「歩き回るための靴ではない」には間違いないでしょう。
ファッションは、ある意味「やせ我慢の美学」でもあるでしょうから、どうされるかは貴方次第です。


<冠婚葬祭用の靴の選び方>
Q はじめまして。
冠婚葬祭用にフォーマルな革靴を1足購入することを検討しています。
普段革靴を履くことはほとんどないので、1足だけ買うつもりなのですが、 レザーソールの晴れの日向けのものか、ゴム底の全天候型のもの、どちらにした方がいいのでしょうか?
自分では、1足しか持たないので全天候型のものにしようかと思っていましたが、 先日デパートの店員に「冠婚葬祭用であれば、雨であっても外を歩き回ることはあまりないだろうし、 外全天候型のものは、晴れの日向けのものに比べて革が美しくないので、晴れの日向けのものの方がいい」
と言われ、どうしようか迷っています。
どのようなものを買うべきかアドバイスをいただけませんか?
ちなみにスコッチグレインの靴を検討しています。
A はじめまして。

外全天候型のものでも、光沢のあり方で言うと、革よりきれいな場合もありますので、基本的には、どちらでも良いと思います。
ただ1点、冠婚葬祭用ということは、あまり履かないわけですからソールも減らず、長い年月保管されるということになります。
その場合、気をつけなければならないのが、劣化です。
よく店に持ち込まれるのですが、冠婚葬祭用に下駄箱から何年かぶりに引っ張り出してきた靴が、履いたら底がボロボロと欠けて・・・・。
これは底の素材がウレタンという加水分解によろ劣化で、履く履かないに関係なく、一定の年月が経つとそうなるのです。
その意味では、革よりも合成のラバー素材の方が劣化して使えなくなる可能性が高いので、アッパーもソールも革製のほうが無難かもしれません。


<子供の靴、何歳ぐらいまで機能重視で選ぶ?>
Q 当方、岐阜県在住の○○○○と申します。
よろしくお願いします。

小学生(現在8歳)の娘がいます。
初めての靴からずっと、機能性シューズと呼ばれる靴を履かせてきました。
つま先ゆったり、かかとホールド、正しい位置での屈曲性、などの機能が付いたものです。
しかし最近、デザインのかわいい流行の靴をほしがるようになりました。
機能性シューズと呼ばれるものもサイズの選択肢が少なくなってきており 何歳ぐらいまで機能重視で選んだらよいのかわからなくなっています。
小学生と幼児の靴選びのポイントの違いを教えてください。
A はじめまして。

子供の靴に関して特に詳しいというわけではないので、最低限の事で言いますと、 6歳くらいまでは、基本的な骨格や靭帯の形成に大事な成長期間です。
リコスタなどが有名ですが、足首までサポートしてくれて指先の方には横幅に十分な空間があること (足の指でパァーができる)というところでしょうか。
一番肝心なのは、成長に従って惜しみなく靴を取り替えるということでしょうね。
あと骨格や靭帯の形成成長を促すと言う意味では、裸足も悪くないと言う見解です。
もちろん足の接地面の素材によります。
屋内なら畳、屋外なら砂場のようなところ。フローリングは硬すぎます。
靴下を履かすと滑りやすくなるので、かえって危ないし、滑らないようにしようとして、 正しい力の入り方にならないことがあります。(指先で踏ん張れない)

デザインに関しては、難しい面もありますが、躾として捉えればよいのではないでしょうか。
そのほか↓のサイトで詳しいのでご参照ください。
http://www.ein-weg.com/kids/f1/foot1.html


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